メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2017年02月07日配信

第541号 冬の疲れ?『身体のカサつき』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017/02/07━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第541号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 2月に入りましたが、
 まだまだ寒い日が続いていますね。

 みなさんの肌の調子はいかがでしょうか?

 白木さんは"身体のカサつき"に悩んでいるようです。
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             ── 冬の疲れ? ──

              『身体のカサつき』の秘密

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 ▼腕や脚が粉を吹いたように......


 「お風呂に入る前に身体をみたら、
  腕や脚、お腹などが粉を吹いたようにカサカサになっていて、
  ビックリしたんです。

  先月は寒い日が多かったから、肌も疲れてしまったのかしら」


 そうかもしれませんね。

 寒さを我慢すると、身体に負担がかかり、
 肌のバリア力も低下します。

 そのため、カサつきや赤みなどの
 肌トラブルが起こりやすくなるのです。

 肌の調子がよくないな、と感じたら
 日常生活で肌を傷めるものに触れていないか、
 あらためてチェックしましょう。






 ▼身体のカサつきが気になったらチェック! 4つのポイント


 ◎ポイント1
  衣類や寝具を指定洗剤で洗っていますか?
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  非接触生活研究会では、
  非接触生活で衣類・寝具を洗う洗剤として
  ライオンの『トップクリアリキッド』を指定しています。


  <<トップクリアリキッドを指定する理由>>

   ●柔軟剤、蛍光増白剤、抗菌剤が含まれていない

   ●脂肪酸が布地に残留しない

   ●日常生活で付着する柔軟剤・抗菌剤を落とす洗浄力がある


  上記以外の洗剤を使用すると、
  生地に洗剤の成分が残留し、刺激となるおそれがあります。

  洗濯洗剤を使わずに洗っている方もいらっしゃるようですが、
  水またはお湯だけでは、日常生活で付着した
  一次刺激性物資を落とすことができません。

  衣類や寝具は、トップクリアリキッドを使って洗濯しましょう。


  注:トップクリアリキッドは2019年4月24日のリニューアルで指定洗剤でなくなりました。



 ◎ポイント2
  浴槽用の洗剤を使っていませんか?
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  浴槽を洗うときに洗剤を使用すると、
  槽内に抗菌剤などの成分が残留します。

  そのままお湯をはって入浴すると、
  肌トラブルが起こる可能性があります。

  浴槽用の洗剤は必ずしも必要なものではありません。

  たわしやスポンジなどを活用して、丁寧に洗えば、
  洗剤を使わなくても充分きれいになります。




 ◎ポイント3
  入浴剤を使っていませんか?
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  湯上がりに肌がしっとりするタイプの入浴剤は、
  肌の皮脂分泌を妨げてしまいます。

  また、お湯の色が濁るタイプの入浴剤には、
  一次刺激性物資が含まれていることがあります。

  肌のカサつきが気になるときは、
  入浴剤も控えたほうがよいでしょう。

  入浴剤を入れなくても、あたたかい湯船にゆっくりと浸かれば
  身体があたたまり、リラックスすることができます。




 ◎ポイント4
  化学繊維・新素材の肌着を着ていませんか?
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  発熱・冷涼などの機能をうたった化学繊維を着用すると
  肌トラブルが起こる場合があります。

  実際に、非接触生活の実践者から
  カサつき、かゆみ、湿疹などの症状が現れた
  というご報告が届いています。

  肌の弱い方には、綿100%の肌着がおすすめです。






 ▼白木さん、当てはまるものはありましたか?


 「この冬は、お湯にとろみが出るタイプの入浴剤を入れて
  お風呂に入っていました。

  少しでも肌がしっとりすれば......と思っていたのですが、
  逆効果だったんですね(涙)」


 そうですね。
 残念ですが、肌のカサつきが気になるときは、
 何も入れずに入浴したほうがよいでしょう。


 「最近、とくにかかとのカサつきがひどくて、
  もう少しで割れてしまうのではないかと
  ヒヤヒヤしているんです。

  いま教えていただいたこと以外に、なにか対策はありますか?」






 ▼かかとがカサつくときは


 かかとがカサつく原因として
 まず考えられるのは、"お風呂の床"です。

 同居のご家族がシャンプーや石けんなどの洗浄剤を使用している場合、
 お風呂の床にはそれらが付着しています。

 お風呂の床をよく洗い流してから
 入浴するとよいでしょう。

 2つめに考えられることは、
 "新品の靴下やストッキング"です。

 洋服と同じように、レッグウェアにも
 柔軟仕上げなどの加工が施されています。
 身につける前に指定の洗剤で洗濯して、加工を落としましょう。

 とくにカサつきがひどい部分には、
 薄くワセリンをつけるとよいでしょう。

 ワセリンが皮脂膜のような働きをしてくれるので、
 傷んだ部分を保護することができます。






 ▼おわりに ~ 『洗ってから身につける』を習慣に ~


 「言われてみれば、ストッキングやタイツは
  袋から出してそのまま履いていました。

  ちょっと面倒くさいですが(笑)
  これからは必ず洗うようにします」


 たしかに手間はかかりますが、
 どんなに小さなものでも、肌に触れるものは
 身につける前に指定洗剤で洗濯しましょう。

 白木さんのかかとがどんなふうに変化するか、
 楽しみですね。




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  →→  http://jstcd.or.jp/contact/
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