メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2012年04月03日配信

第303号 花粉症対策? 『一問一答』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 300号で出題した「何もつけない生活・実践編クイズ」。

 クイズは4問でしたが、じつは
 【今後取り上げてほしいテーマ】
 についてもお尋ねしていました。


 白木さん、どんなリクエストがありましたか?


 「ええと......

   ◆花粉の季節の対策
   ◆飲酒・喫煙の影響
   ◆肌と食生活

  などですね」



 ではさっそく、今回はこの3つを取り上げましょう!



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            ── 花粉症対策? ──

               『一問一答』の秘密

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┌────────────────────────────

| 【Q1】
|  
| 花粉症の季節に、どのような対策をしたらよいのか
| 教えてほしいです(Hさん)
| 
└────────────────────────────


  【A1】


  ▼トラブルの原因は「ストレス」

  今年も、花粉の季節にマスクでかぶれる、
  肌荒れが気になるというメールが届いています。

  花粉症で肌にトラブルが出るのは
  花粉のせいと思いがちですが、
  原因は花粉そのものではなく
  "心身のストレス"のようです。

  目が痒かったり、鼻水が止まらなかったりする花粉の季節は
  心身にストレスがかかりやすくなっています。

  肌の弱い人は、その影響が皮膚にも及び
  バリア力が低下してしまうのです。

  それに加えて
  ティッシュやマスクなどとの接触が増えること、
  顔に手で触る機会が増えることが
  トラブルの原因として考えられます。


  ▼不織布のマスクは使用前に洗濯を

  マスクには抗菌剤等が使われているため、
  肌の弱い方が使用すると
  接触した部分に赤みやニキビができることがあります。

  使い捨ての不織布のマスクでも、使用前に最低2回は
  牛田おすすめの洗剤・トップクリアリキッドで
  洗い直すようにしましょう。

  洗濯することで多少やわらかくなってしまいますが
  マスクとしては問題なく使用することができます。

  不織布がこすれて痛いという方は、
  綿のガーゼタイプのマスクがよいでしょう。


  ▼ティッシュにも注意を

  現在市販されているティッシュには
  刺激物質が残留しているようです。
  頻繁に鼻をかんでいると、鼻の毛穴の黒ずみや開きが
  改善しないこともあります。

  肌の弱い人には、ティッシュよりも
  ペーパータオルがおすすめ。

  ごわごわして痛いときは、少し濡らして
  柔らかくして使いましょう。

  http://jstcd.or.jp/dataroom/2011_7_7_papertowl/




  [◆バックナンバーでおさらいを]

   第273号 肌が弱い人のための『花粉症対策』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/04/273.php

   第231号 花粉のせい?『花粉症と皮膚トラブル』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2010/04/231.php






┌────────────────────────────

| 【Q2】
|  
| 飲酒や喫煙をする人としない人で
| 肌は変わるのでしょうか?
| 変わるとしたら、どのように?(Nさん)
| 
└────────────────────────────


  【A2】


  飲酒や喫煙についてのご要望もいくつかいただきました。

  喫煙そのものやタバコの煙が
  肌に直接の影響を及ぼすことはないでしょう。

  ただし、吸い過ぎによる体調不良や不快感は
  心身に良くありません。

  飲酒についても同じです。

  体調を壊すほど飲み過ぎてしまうと、
  皮膚のバリア力が低下して
  肌も接触物の影響を受けやすくなります。

  楽しく適量を飲むくらいでしたら問題ありません。
  ストレスの解消にもなりますね。


  [◆バックナンバーでおさらいを]

   第59号 年の瀬だから。『お酒と肌』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/12/59.php






┌────────────────────────────

| 【Q3】
|  
| 肌は外部だけでなく、
| 体内からも影響を受けていると思います。
| 
| 美肌作りにおすすめの料理など
| 食生活についてもご紹介いただけると嬉しいです。(Mさん)
| 
└────────────────────────────


  【A3】

  美肌作りに有効なのは、バランスの取れた食事。
  良質のたんぱく質を摂ることが大切です。
  肉や魚などをメニューに取り入れると良いでしょう。

  読者の方から「コラーゲンやビタミンCのサプリを飲んでいます」
  といったご報告をいただくことがありますが
  特定の栄養素を多く摂っても
  体内で有効に活用されることはありません。

  Q2の飲酒・喫煙にも共通する話ですが
  皮膚も身体の一部であることを忘れずに。

  食事はもちろん
  運動や休養にも気をつけてくださいね。


  [◆バックナンバーでおさらいを]

   第76号 飲むよりも、食べよう!『サプリと美肌』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/05/76.php






 ▼リクエスト、まだまだお答えいたします


 次回も、今回のように
 複数のリクエストがあったものを中心に
 一問一答でお答えいたします。

 お楽しみに!



 なお、

 ・お湯洗髪
 ・日常生活での接触
 ・家族や世間との折り合いのつけ方

 などもご要望の多かったテーマですが、
 とても一問一答では収まらない長さになりそう......。

 1テーマずつ取り上げる予定ですので
 こちらもご期待くださいね。





 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php




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