メールマガジン「秘密の皮膚科学」

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2011年06月14日配信

第281号 シミを改善するには?『数値で見る肌の変化』の秘密(2)

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサーの牛田専一郎です。


 前回は、もうすぐ測定歴が2年になる
 モニターの事例をご紹介しました。

  ☆第280号 赤みが増すのはどんなとき?『数値で見る肌の変化』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/06/280.php


 今回も、前回に引き続き
 測定開始から1年以上が経つ
 モニターの事例をご紹介します。


☆------------------------------------------------------------☆

           ── シミを改善するには? ──

           『数値で見る肌の変化』の秘密(2)

☆------------------------------------------------------------☆


 ▼今回ご紹介するのは、T.Mさん(50代・女性)の事例です


 Tさんは、2008年にご家族の紹介で
 「秘密の化粧品」を知ったそうです。

 測定にいらっしゃる前の3ヶ月間は
 読者モニターをされていました。

  ┌────────────────────────────
  |◆【読者モニター応募のメール】(2008/10/9)
  | 
  | "何もつけない"を実践してひと月余りが過ぎました。
  | 手拭いで顔や体を洗い、髪はお湯洗いです。
  | 
  | 髪の毛のべたつきが気になるときがあり、
  | 小麦粉シャンプーを作ろうかと思っています。
  | 
  | 年齢のせいか、顔と手のシミが悲しいほどの状態です。
  | とても気になります。
  | 
  | 今までいいと言われるいろいろな
  | 美容液などを試しましたが、全く効果なし。
  | シミも大きくなり増えたように思います。
  | 
  | "何もつけない"を実践して
  | 顔はつるつるしてきたのですが、
  | シミだけは変わりません。
  |
  └────────────────────────────

 読者モニターの「ステップ3」まで進んだ後、
 測定モニターに応募されました。

  ┌────────────────────────────
  |◆【測定モニター応募のメール】(2009/1/9)
  | 
  | プロトタイプB(20%)、
  | D(35%)のモニターをさせていただいています。
  | Dはシミが分解されているのを実感しています。
  | 
  | Bもとてもいいです。髪がさらさらします。
  | E(40%)のモニターがあるとのことを知り、
  | Eのモニターもさせていただければと思っています。
  | 
  | また、肌の調子も数値で実感したいので、
  | 宜しくお願い致します。
  |
  └────────────────────────────






 ▼そして、Tさんの測定が始まりました


 ◎T.Mさんの測定値の経過はこちらをご覧ください
  http://jstcd.or.jp/numberphotos/2011_6_14_tm/


 さて白木さん、リンク先のグラフから
 どんなことが読み取れるでしょうか?


 「う~ん......。

  紅斑値とメラニン値のグラフは
  似た形で推移しているように見えます」


 ええ。
 紅斑値の上昇を追いかけるように
 メラニン値が上昇していますね。

 紅斑値は、接触があればすぐ上がり
 接触がなくなればすぐ下がるものです。

 それに比べて
 メラニン値はゆっくり変化していきますので、
 タイムラグが生じるのです。

 2か月~3か月接触を避け、
 紅斑値を上昇させなければ
 メラニン値はきれいに下降します。






 ▼背景とともに考える――紅斑値がアップするのはどんなとき?


 前回、紅斑値が30以上の上昇があると、
 肌に何らかの接触があるとお伝えしましたね。

 30未満は日常的な変動の範囲内ですが、
 Tさんは、30未満のときも
 次のような接触を自覚されていました。 


 ◆【目の下】

  2回目(+59):※本人自覚なし
  6回目(+29):ヘナで髪染め後、シャンプーを使用
          使い捨てマスクの使用
  9回目(+21):日焼けの影響。メラニン値も35上昇
  15回目(+35):※本人自覚なし


 ◆【額】

  6回目(+37):ヘナで髪染め後シャンプー使用


 ◆【頬】

  5回目(+29):使い捨てマスクの使用
  6回目(+28):ヘナで髪染め後、シャンプーを使用
          使い捨てマスクの使用
  7回目(-86):マスクの使用をやめて紅斑値が大きく下がる。
          弾力値も上昇
  8回目(+28):汗をかいて石けん洗顔



 <<*数値の解説>>

 シャンプーをしたときは全箇所で紅斑値が上がり、
 使い捨てマスクをしたときは
 目の下と頬の数値が上がっています。

 シャンプーの界面活性剤や、
 使い捨てマスクの抗菌・柔軟仕上げなど
 強い接触があった部分に赤みが出ていることが分かります。

 また、紅斑値が大きく下がったときに
 弾力値も回復していることがありますね。

 Tさんはいつもと違うことをしたときや、
 赤みの原因となっていそうなものを
 ご自分で思い当たることが多く、
 数値が高いままになってしまうことはありませんでした。

 12回目以降は、洗顔にも石けんを使用していないとのこと。
 数値は少しずつ落ち着いてきているようです。

 ただ、2009年中は
 抗菌剤配合の衣類用中性洗剤を使っていましたので、
 衣類との接触がなければ、数値の変化は
 また違うものになっていたかもしれません。






 ▼数値とともに「実感」にも変化が


 シミが気になり、モニターに応募したTさん。
 ご自身での肌の変化をどう感じていたのでしょうか?

 測定時に記入していただいている
 アンケートから抜粋してご紹介しますね。


 ◇測定/2回目
  「明るくなってきたような気がする。
   シミの分解が早くなったような気がする」

     ↓  ↓  ↓

 ◇測定/4回目
  「シミのまわりがぼやけてきた」

     ↓  ↓  ↓

 ◇測定/6回目
  「毛穴が鼻から頬にかけてぽっかり開いていたが、
   少しずつ閉じてきたように感じる」

     ↓  ↓  ↓

 ◇測定/11回目
  「毛穴の黒ずみが少なくなってきた。
   友人に色が白くなってきたと言われた。嬉しい」


 ※10回目、11回目の数値も良い結果でした。
  肌の印象は、特に頬の数値で変わるようです。
  頬の紅斑値が30~50下がると透明感を感じます。

     ↓  ↓  ↓

 ◇測定/12回目
  「シミが硬く凸になっていたが、
   盛り上がりが少なくなってきた。
   色も薄くなってきた」






 ▼まとめ ~ 接触が続く限り肌トラブルは改善しない ~


 前回から2回にわたって
 モニター事例をご紹介してきました。

  ◇肌の弱い方は
   ちょっとした接触でも影響を受けること

  ◇接触のないときでも、体調の変化などにより
   肌の数値が変動すること

 をお分かりいただければと思います。


 "肌の弱い人"の中にもその弱さに幅があり
 接触による数値の上昇の仕方、
 トラブルの現れ方に次のような差があります。

  ◆『一番弱い肌タイプ』
    →たった一度の接触でも肌表面に
     炎症や湿疹、ニキビが現れる

  ◆『一番弱い人よりは強い肌タイプ』
    →接触が続いていると、紅斑値が上昇し
     その値が400を超えてしまうと
     肌表面に炎症や湿疹、ニキビが現れる



 さて、2名のモニターの事例から
 白木さんはどんなことを感じましたか?


 「おふたりとも、日常の接触を見直し
  可能性のあるものを断つことで
  数値の改善につなげていらっしゃいましたね。

  でももし、そのまま接触が続いていたとしたら......?」


 一次刺激性物質との接触が続いていると、
 紅斑値が上昇したままになり
 カサつきやニキビ、赤みやシミ、シワが改善しません。

 Tさんが悩んでおられたシミも、
 紅斑値が上昇しているときは改善が進みませんでした。

 バックナンバーでお話ししたとおり
 炎症があるとき、肌は
 メラニン色素を増やそうとするからです。

  ☆第279号 炎症に注意! 『日焼けがダメージとなるとき』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/05/279.php



 「上がってしまった紅斑値を下げるには
  どうしたらいいのでしょうか?」


 一次刺激性物質との接触を断つしかありません。
 
 2つの測定データが示すように、
 数値が悪化しても、接触がなくなれば
 紅斑値はすぐに改善します。

 ずっと炎症が続くことはありませんから、
 ご安心くださいね。






 ▼現在もモニター募集中です


 現在も「秘密の化粧品」の読者に限り
 募集を継続しております。

 健康な素肌を取り戻す方法の研究と
 開発に興味があるという方は
 お気軽にモニターにご参加ください。

 


 お待ちしています!




 ☆測定データに関する質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://jstcd.or.jp/contact/





 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
            ☆編集後記☆
  *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-



  ☆編集後記☆は独自配信のみでお届けしております。

 編集後記には、本編でお知らせできなかった情報を
 掲載しています。
 
 お読みいただくには、下記のフォームから
 メールアドレス等のご登録をお願いいたします。
 https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=himituco



*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-



 「秘密の化粧品」の読者のみなさんと続けている
 「牛田プロジェクト」は→< http://jstcd.or.jp/ >

 メルマガ「牛田プロジェクト」先週のパスワードは? 
 アジサイの品種の学名3点セット。

 (コアジサイ)(ツルアジサイ)(エゾアジサイ)

 ※応募フォームとパスワードの詳細は
  メルマガ「牛田プロジェクト」でお知らせしています。
  「秘密の化粧品」とは別にメルマガ登録が必要になります。
  ご注意くださいませ。

 メルマガ「牛田プロジェクト」のご登録は
 こちらから→< http://jstcd.or.jp/mailmagazines/ >

 次号の「牛田プロジェクト」は6月16日配信予定。
 
メールマガジン「秘密の皮膚科学」

関連性の高い記事

【次のエントリー】
 →第282号 色素沈着はじわじわと?『数値で見る肌の変化』の秘密(3)

【前のエントリー】
 →第280号 赤みが増すのはどんなとき?『数値で見る肌の変化』の秘密

このページのTOPへ