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2024年03月05日配信

間違えやすい?『認定試験の設問』(2)の秘密 | 第789号

    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第789号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 前回は、ドクターフェロー認定試験から
 間違いやすい設問『知識編』を紹介しました。


 「私も勘違いしていた箇所がありました!」


 そうでしたね。
 今日は『実践編』ですよ。
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            間違えやすい?

         『認定試験の設問』(2)の秘密

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 ▼『実践編』間違いやすい問題3つ


 間違いやすかったのは洗顔のしかたやワセリン、
 日焼け止めの塗り方でした。


 【その4】顔は絶対にこすらないほうがいい?


 「摩擦がたるみの原因になるってよく聞きます」


 ええ。
 もちろん、スクラブや洗顔ブラシ、洗顔クロスなどで
 ゴシゴシこすると肌を傷めてしまうのは本当です。

 ただ、洗顔時に手でこするくらいでは肌に影響はありません。
 皮膚の役割は体内を守ること。
 摩擦には強いものなのです。


 「こすらないように泡たっぷりで洗う必要も
  ないということなんですね」


 はい。
 どのような洗顔料も一次刺激性物質ですから。
 肌をこすらない以上の刺激があるんですよ。


 洗顔時に一番大切なのは
 手からの間接接触を避けること。

 日常生活では、手に抗菌剤や柔軟剤、石けん成分が
 付着してしまいますから、その手から顔に接触して
 しまいます。

 洗顔後に赤みや毛穴が目立つという場合は
 これが一因です。

 洗顔前の手洗いを習慣にしましょう↓

 ☆手についた一次刺激性物質の落とし方
  https://jstcd.or.jp/habits_04/


 「洗髪前も、ですね!」


 その通りです。



 【その5】日焼け止めが必要なシーンは?

 メディアの刷り込みのせいか、
 季節や状況問わず日焼け止めは必要という回答がありました。

 日焼け止めが必要なときは、
 紫外線の強い5~8月に、
 帽子や日傘で紫外線対策ができない状況下で
 屋外で過ごすときです。


 「長時間、車の運転をしているときも
  暑くて日焼けしそうなときがありますが」


 最近の車には通常UVカットガラスが
 使用されていますので、あまり神経質に
 なる必要はないでしょう。

 窓ガラス越しでも
 暑いと日焼けしそうな感じがしますが、
 「暑さ」と「紫外線」は関係ないんですよ。


 「そうなんですか?!」


 はい、白木さん。
 体で感じる暑さの正体は「赤外線」ですから、
 紫外線とは無関係です。

 冬でも日差しの強い日は
 焼けそうな感じがするかもしれませんが、
 紫外線の量は多くありません。

 逆に、標高の高い山は涼しくても
 より強い紫外線が届きます。

 体感の暑さではなく、
 季節や状況で紫外線対策をしてくださいね。



 【その6】ワセリンは寝る前もつけていい?

 ワセリンは傷んだ皮膚に被膜を作って保護する
 役割があります。


 「そう聞くといつでもつけていたほうが
  いい感じがしますが」


 ええ、そう思うかもしれませんが。
 あくまでワセリンは一時的に保護するためのもの。

 つけたままにしておくと、皮膚のみずから潤う力も
 自然な角質の剥離も妨げてしまうのです。

 基本的にはちょっとカサつく部分があっても
 夜、寝る前にはつけないほうがよいものです。

 
 「部分的にもつけないほうがいいですか?」


 はい。
 ただ、皮膚がひび割れて痛みやかゆみがある場合は
 夜でもワセリンをつけましょう。
 皮膚が元通りになるまで保護してくださいね。





 ▼世間の常識は皮膚生理の非常識?


 いかがでしたか。
 常識となっているスキンケアとはかなり異なった内容ですが、
 普通に生活しているといつの間にか
 忘れてしまうこともあります。

 ときどき振り返ってみてくださいね。

 ☆医師向け教科書
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