メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2014年10月14日配信

第431号 知っておきたい!『3つのキーワード』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014/10/14━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第431号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 今回は、非接触生活をするうえで欠かせない
 3つのキーワードを取り上げます。

  ◆一次刺激性物質
  ◆ワセリン
  ◆間接接触


 非接触生活ではよく使う言葉ですが、
 聞き慣れないという方も多いでしょう。

 なんとなく知っているけれど......という方も、
 一緒におさらいをしてくださいね。


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             ── 知っておきたい! ──

             『3つのキーワード』の秘密

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 ▼非接触キーワード・その1『一次刺激性物質』


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   『肌につけるもの全てが刺激物質?』(40代・女性)
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   肌の弱い人でもサウンドパックが使えるのは、
   刺激物質が含まれていないからでしょうか?

   肌につけるもの全てが刺激物質と思っていましたが、
   刺激にならないものもあるということでしょうか。

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 一次刺激性物質とは、
 肌に触れるとタンパク変性を引き起こす物質のこと。
 炎症や湿疹の起因物質です。

 代表的な一次刺激性物質は、
 基礎化粧品やメイク用品などの化粧品、
 洗顔料やクレンジングなどの洗浄剤、
 柔軟剤や抗菌剤に使われる界面活性剤や脂肪酸など。

 合成でないことを謳っている界面活性剤も
 一次刺激性物質です。

 一次刺激性物質が配合されていないものであれば、
 肌につけても、タンパク変性が起こることはありません。






 ▼非接触キーワード・その2『ワセリン』


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   『ワセリン以外のものを使ってはいけない?』(女性)
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   非接触生活ではワセリンのみ使用できるとの事ですが、
   エキストラバージンココナッツオイルはダメでしょうか?

   ワセリンはベタベタしすぎてしまい、
   上手く使いこなせません。

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  ◎ワセリンをおすすめする理由
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   ココナッツオイルやシアバターは刺激物質ではありませんが、
   ワセリンよりも融点が低く、
   汗や皮脂で落ちやすい性質があります。

   また、植物油にはアレルギーを起こすものがありますが、
   ワセリンは精製度が高い炭化水素のため、
   アレルギーが出にくいというメリットもあります。

   皮膜をつくり、肌を保護するという目的に
   最も適しているのはワセリンです。

   ワセリンは、ごく少量でもよく伸びます。
   ベタベタしすぎないよう使う量を工夫してみてくださいね。


  ◎ワセリンをつける前に手洗いを
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   ワセリンをつける前に、
   手に付着している一次刺激性物質を落としましょう。

   【動画】ペーパータオルを使った手の洗い方
   http://jstcd.or.jp/dataroom/2014_06_20140612/


   ワセリンを毎日つけなければならないほどカサついている人は、
   一次刺激性物質との接触によって肌が傷んでいます。

   非接触生活を実践しているつもりでも、
   日常生活のどこかで刺激物質に触れているはず。

   なぜワセリンが手放せなくなってしまったのか、
   その原因を探してみましょう。






 ▼非接触キーワード・その3『間接接触』


 間接接触とは、手や髪を介して
 一次刺激性物質に接触することです。

 私たちの身の回りには、柔軟加工や抗菌加工をしたものが
 たくさんあります。

 クリーニングに出した衣類や電車のつり革や椅子、
 オフィスの事務用品など、
 日常生活で触れるほとんどのものに
 何らかの加工が施されていると言ってもよいでしょう。

 それらに触れた手で髪や顔を触ると、
 間接的に一次刺激性物質に接触したことになり、
 肌が傷んでしまうのです。

 家族が石けんやシャンプーを使っていれば
 浴室内や蛇口に一次刺激性物質が付着しています。

 家族と共用のタオルや、職場の電話の受話器から
 接触をしていたという事例もあります。

 肌トラブルが改善しないときは、無意識のうちに、
 あるいは、これくらいなら平気だろうと軽視して
 間接接触をしていることがほとんどのようです。






 ▼顔や髪に触れる前に、手洗いを。


 「間接接触を防ぐためには
  何かに触ったら必ず
  手を洗わなきゃいけないんでしょうか......?」


 白木さんと同じ心配をする方も
 少なくありませんが、
 何かに触れるたびに手を洗う必要はありません。

 手を洗うタイミングは、【顔や髪に触れる前】。
 これだけを守れば大丈夫です。

 ポイントを押さえて、
 気楽に実践してくださいね。






 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php


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