メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2013年10月08日配信

第380号 敏感に?『非接触療法を始めたら』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013/10/08━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第380号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 最近、複数の方から
 同じお問い合わせをいただいています。

 その内容とは、

 「非接触療法を始めてから
  肌が弱くなった・敏感になった」

 というもの。

 なぜそう感じるのか、
 みなさんも一緒に考えてみましょう。



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              ── 敏感に? ──

            『非接触療法を始めたら』の秘密

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 ▼肌の不調は非接触療法のせい!?


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【肌が敏感になったような気がします】
 | 
 | 
 | 石けん、シャンプー、化粧水を使っていた頃よりも
 | ニキビが増えてしまいました。
 | 
 | 非接触療法の結果が出るまでには
 | まだ時間がかかるのでしょうか?
 | 
 | 肌が正常に戻ろうとする段階で、
 | 誰でも不調になる時期があるのでしょうか?
 | 
 |                        (男性)
 | 
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【肌が弱くなったのでしょうか?】
 | 
 | 
 | 1ヶ月ほど前に
 | 「何もつけない皮膚科学」のサイトに出会ってから、
 | "8つの習慣"を徐々に実行しているところです。
 | 
 | もともとあまりトラブルなどはない方で、
 | 基礎化粧品をやめてからも、
 | 初めは特に変わった様子はありませんでした。
 | 
 | ところが1週間ほど前から
 | おでこにぶつぶつができてしまいました。
 | 時々痒みもあり、困っています。
 | 
 | 考えられる理由は、
 | まだ8つの習慣が完璧にできていないこと。
 | 
 | シャンプーも1週間に1度ほど
 | がまんできずにしてしまいますし、
 | 洗剤もまだ指定のものに切り替えていないのです。
 | 
 | しかし、今まで特に悩みもなく過ごしてきたのに
 | 基礎化粧品をやめてから
 | トラブルが出たことが気になります。
 | 
 | 非接触療法を始めてから
 | 肌が弱くなってしまったのでしょうか?
 | 
 |                        (女性)
 | 
 └────────────────────────────


 解説に入る前に、おさらいを。


 前回のメルマガで、
 "肌の弱い人"の中にも
 比較的肌の強い人と、弱い人がいること。

 そして両者には
 次のような傾向があることをお話しました。


 *----------*----------*----------*----------*----------*

  ◆肌が弱い人

   肌が弱い人の中でも弱いタイプに入る方は、
   洗濯洗剤など1つでも切り替えられていないものがあると、
   肌の状態が改善しません。

   皮膚のバリア力がいつも低下しているタイプの肌です。


  ◆比較的肌の強い人

   肌が弱い人の中でも、比較的強いタイプに入る方は、
   お湯洗髪をしたり石けんの使用をやめたりするだけで、
   トラブルが改善しています。

   ただし、そこで安心して
   部分的な実践に留まってしまうと
   肌の状態はそれ以上良くなりません。

 *----------*----------*----------*----------*----------*


 詳しくはこちらでどうぞ。

  ☆第379号 初公開!『サポートプログラム・応募時アンケート』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/10/379.php






 ▼比較的強い? 弱い?


 白木さん、
 冒頭でご紹介したお二人の肌は
 どちらのタイプか分かりますか?


 「二番目の女性の方は、
  今まであまりトラブルに悩んだことはない、
  と書いていらっしゃいますね。

  ということは比較的強いタイプ?」


 そうです。

 皮膚のバリア力が
 低下するときも、安定するときもあるタイプです。

 お二人のメールに書かれている状況は
 『比較的強い肌のバリア力が低下したときの状態』。

 ・何もつけない生活を始めたばかり
 ・ニキビや吹き出物などの肌トラブルがある

 という状況から、
 一次刺激性物質との接触が続いている、
 と考えてよいでしょう。

 以上のことをふまえて
 「急に肌が敏感になった」「弱くなった」
 と感じる理由を考えてみると
 次の2つが浮かび上がってきます。






 ▼理由1.皮膚のバリア力の変化によるもの


 皮膚のバリア力は、

 ・精神の不調(メンタル面)
 ・身体の不調(身体面)
 ・朝晩の寒暖差(環境面)

 などから生じるストレスによって
 日々変化しています。

 皮膚のバリア力が低下すると
 接触の影響が現れやすくなります。

 これまで問題なく使っていた石けんや化粧品でも、
 バリア力が低下したときには
 トラブルの原因となることも。

  ☆第235号 いつも一定?『皮膚のバリア力』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2010/05/235.php


 なお、皮膚生理に好転反応はありません。
 肌を傷めるものとの接触がなければ、
 肌の状態は翌日から改善します。


 



 ▼理由2.接触の積み重ねによるもの


 日常的に一次刺激性物質と接触していても
 トラブルが目に見える状態になるまで
 時間がかかる場合があります。

 近年は、抗菌・柔軟加工をした日用品と
 接する機会が増えているため、
 知らぬ間に接触を積み重ねていることも。

 そのため、
 "自分は肌トラブルとは無縁"と思っていた人が
 急に不調になったように感じることがあるのです。

 以前は大丈夫だった化粧品の影響を
 突然受けるようになったという方は、
 肌が弱い人の中でも比較的強いタイプに入ります。

 このタイプに入る方は、
 ちょっとした接触をしてもトラブルが現れにくいため、
 一次刺激性物質との接触に気づきにくい傾向があるようです。






 ▼季節の変わり目。何をすればいい?


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【顔がごわごわ。粉ふき状態です】
 | 
 | 
 | ここ最近、季節の変わり目で湿度が下がったせいか、
 | 肌の調子が急に悪くなりました。
 | 
 | 何も変わった事はしていないのですが
 | (顔には何もつけておりません)、
 | 顔がごわごわしてきて、
 | 粉ふきまでは行っていませんが、所々皮がむけてきました。
 | 
 | 春ごろの季節の変わり目も同じような感じになり、
 | 更に悪化して「粉ふき状態」になり皮膚科を受診。
 | 
 | 季節の変化に対応できなかった......と言うことで、
 | ステロイドを処方されました。
 | 
 | その後、御社のHPにたどり着き、現在に至っています。
 | 
 | この状態から良くするには、
 | どうすればよいのでしょうか?
 | このまま、体が慣れるのを待てばよいのでしょうか?
 | 
 | それとも、ワセリンなどを
 | 適時つけたほうがよいのでしょうか?
 |                     (40代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


 秋は朝晩の寒暖差が大きい季節。

 心身に自覚のないストレスがかかり、
 体調を崩しやすい時期です。
 風邪をひいている方もいるかもしれませんね。

 皮膚のバリア力も低下しがちですから、
 いつも以上に接触に気をつけましょう。

 肌に何かをつけることよりも
 運動・栄養・休養を心がけ
 心身のバランスを整えましょう。

 肌がカサつく部分には
 白色ワセリンを薄くつけて保護するとよいでしょう。






 ▼おわりに ~ "比較的強いタイプ"の方へ ~


 肌が弱い人の中でも
 比較的肌が強いタイプの方は、
 とくに季節の変わり目に注意しましょう。

 「理由2」でお話したように、
 トラブルが急に現れることがあります。

 肌の状態が悪化するということは、
 日常のどこかで、まだ
 肌が一次刺激性物質に触れているということ。

 下記のバックナンバーを参考にしながら
 接触物をリストアップしてみてくださいね。

  ☆第352号 自分でできる?『接触物の見つけ方』の秘密(1)
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/03/352.php

 
 


 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php







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