メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2013年06月11日配信

第364号 シャンプーする?『美容院へ行ったら』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013/06/11━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第364号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 "何もつけない生活"を実践している方、
 つまりお湯洗髪をしている方にとって、
 美容院は『世間の一般常識と向き合わざるを得ない場所』
 と言えるかもしれません。

 今回は、お湯洗髪と美容院をめぐる話題です。



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            ── シャンプーする? ──

             『美容院へ行ったら』の秘密

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 ▼美容院で、気まずい思いを......


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【髪の毛が重たい、と言われました】
 |
 | 
 | 洗髪時に髪を濡らすとじっとりする感じはありますが、
 | ドライヤーで乾かすとさらさらになるので
 | あまり気にしていませんでした。
 | 
 | ただ、先日美容院へ行った時に
 | 髪を濡らした際美容師さんが
 | 「かなり髪の毛が重たいですね。
 |  シャンプーをしていきませんか?」と。
 | 
 | 断りましたが、べっとりした私の髪を
 | 気持ち悪がっているように見えました。
 | 
 | お湯洗いをしていると話す勇気もなく(すみません......)、
 | この美容室にはもう行けないと感じています。
 | 
 | 質問なのですが、お湯洗いを続けていくと
 | 洗髪時のじっとりした感じは薄らいでいくものでしょうか?
 | 
 | それとも、濡らしたときの感じは
 | こういうものなのでしょうか?
 | 
 |                     (40代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


 まずはご質問にお答えしましょう。

 お湯洗髪をしている髪には
 シャンプーを使ったときのような、
 "髪にコーティングをしているさらさら感"はありません。

 ただ、お湯洗髪を続けていくと、次第に
 髪を濡らしたときの重さはなくなっていきます。

 美容院で髪をほめられたというエピソードも
 届いていますので、ご紹介しましょう。






 ▼美容院で、ほめられた!


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【髪がしっとりしているとほめられました】
 | 
 |
 | 今日は嬉しいことがあったのでご報告致します。
 | 今日美容院へ行ったのですが、そこの美容師の方に、
 | 髪がしっとりしてて、顔がふっくらしたような
 | 気がするとお言葉をいただきました^ ^
 | 
 | これは明らかに、
 | 湯シャンと、何もつけない生活&ASVCの
 | おかげであると自負しております。
 | 
 | 私は頑固なくせ毛であるにもかかわらず、です(^_^)v
 | 
 | ちなみに髪をカットしている間は
 | 美容院内の一次刺激性物質の影響か、
 | 頭皮がかゆくなりました。
 | 
 | つくづく私は頭皮が弱い&肌が弱いんだと
 | 改めて実感した次第でした。
 | 
 | 髪も整えてもらい、
 | また今夜から湯シャンがしやすくなりそうです★
 | また何かあったらご報告しますね!
 | 
 |                    (30代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【ぜひお湯洗髪を続けて! と言われました】
 | 
 | 
 | 今日はご報告です。美容院に行きました。
 | 6年付き合っている店です。
 | 
 | 今、非接触療法を実行していること、
 | 髪をお湯だけで洗っていることを話して
 | シャンプーを断りました。
 | 臭かったらごめんなさい、と正直に言いました。
 | 
 | 終わったあと、その美容師さんは
 | 「全然臭くないです。
 |  体質に合っていると思います。
 |  お湯シャンプー、続けてください」
 | と言ってくれました。  
 | 
 | 先月は言う勇気がなくて
 | 美容院でシャンプーしてもらって  
 | そのあと頭がすごくかゆくなりフケもたくさん出たので
 | 今日は思いきって言ったのです。
 | 
 | 言って良かったです。
 | これからも、この美容室と
 | 付き合って行けると思いました。
 | 
 |                     (50代・女性)
 | 
 └────────────────────────────






 ▼美容院で、ドン引きされた!?


 一方、理解が得られなかったというご報告も。


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【髪はべたほめされましたが】
 | 
 | 
 | 先日、初めての美容院でcut、とてもいい髪をしている。
 | 扱いやすいとべたほめ!
 | 
 | 薄毛が気になると言ったところ
 | 気になる範囲ではないとのことでした。
 | 
 | 得意になって湯シャン、
 | 石けんでの洗顔はなしとの言葉にドン引き。
 | 
 | 帰りにコートを渡す手もピンセットつまみ。
 | 市民権を得るのは何時になるのかしら。
 | 
 |                     (60代・女性)
 | 
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【お湯洗髪のしかたを教えたい】
 | 
 | 
 | 美容院で毎月、白髪染めだけしています
 | (小麦粉シャンプー持参で)。
 | 
 | シャンプーを使う洗髪と使わない洗髪の違いを
 | 美容師さんは知らない、知るはずもない
 | ということを実感しています。
 | 
 | 髪のプロでしょうが、洗い方を教えたいくらいです。
 | 
 |                     (50代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


 残念ですが、
 まだまだ一般的な反応はこちらなのかもしれませんね。

 お湯洗髪について話したら
 美容師さんに反対されてしまった、
 というご報告もありました。

 化粧品と同じように
 美容院もビジネスですので、
 すんなりとお湯洗髪を受け入れることは
 難しいのかもしれません。






 ▼美容院でのシャンプーを断れなかったとき


 今は髪がベタついていて
 美容院に行くのが恥ずかしいという方も
 お湯洗髪を続けるうちに
 きれいな髪を手に入れることができます。

 考えるべきなのは
 美容師さんにどう思われるか、ということよりも
 美容院では当たり前のように行われるシャンプーをどうするか、
 という問題です。

 肌への影響を考えれば、もちろん
 『シャンプーを断る』のがベスト。

 しかし、
 何もつけない生活をしていること、
 お湯洗髪をしていることを
 どうしても伝えられない場合もあるでしょう。

 日ごろ、何もつけない生活をしている方
 (=日ごろ、シャンプーをしていない方)ならば大丈夫。
 頻度が少なければ、美容院でシャンプーをされても
 肌は元の状態に戻りますので、ご安心ください。


 次の3つを心がければ、
 シャンプー後に肌トラブルが起こる可能性を
 最小限にとどめることができます。



 +-----【美容院でのシャンプー後に心がけたい3つのこと】-----+


  (1)髪をいつもより念入りに洗う

   髪につるつるした手触りがあるとき、
   髪が肌に触れると、その部分に赤みやカサつき、
   ニキビができることがあります。
   綿手袋を使って丁寧に洗いましょう。


  (2)1週間程度は枕カバーをこまめに変える

   髪に付着しているシリコン等は
   1週間程度は落ちません。

   枕カバーに付着した一次刺激性物質が
   カバーから顔に付くと、
   赤みやニキビの原因になります。

   しばらくは毎日影響がありますので、
   こまめにカバーを取り替えるか
   洗うようにして過ごしましょう。


  (3)ヘアブラシは指定の中性洗剤で洗いましょう

   シャンプー・カラーリングをした髪をとかしたブラシには、
   一次刺激性物質が付着しています。
 
   ブラシをお湯で洗うだけでは、ブラシから
   間接接触をしてしまいます。

   髪がもとの状態に戻るまでは
   ブラシを指定の中性洗剤でよく洗うようにしましょう。

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 ▼まとめ ~ クリニックの次は、ヘアサロン? ~


 今回は、お湯洗髪と美容院をめぐる話題について
 お届けしました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「髪を自分でカットできればいいけれど
  なかなかそうもいかないですよね~。

  私たちが思っている以上に
  多くの方が美容院でのシャンプーに
  頭を悩ませているのかもしれないですね」


 フェローの中には
 自分でカットしている方もいらっしゃるようですが、
 多くの人にとって、美容院は
 "行く必要のある場所"でしょう。

 一次刺激性物質のたくさんある美容院では、
 カットをするだけでも、美容師さんの手やクシ、
 タオルなどによって間接接触をしてしまいます。

 肌の弱い方が確実に肌を傷めてしまう状況、と言えます。

 クリニックへの普及が一段落した頃には、
 「何もつけない素肌生活」協力美容院の開拓も
 必須かもしれませんね。




 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
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