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2024年05月22日配信

紫外線だけじゃない?『身体にシミができる原因』の秘密 | 第800号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/05/21━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第800号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 日差しが強くなってきたので、
 シミに関するご質問が増えてきました。


 「シミって日焼けしてできるイメージですが、
  あまり紫外線に当たらない身体にも
  できるのはなぜですか?」


 シミの原因は紫外線以外にもありましたね。

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          紫外線だけじゃない?

       『身体にシミができる原因』の秘密

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 ▼身体にもシミができる理由


 シミは傷んだ部分を守る部分にできていると
 お伝えしていました。

 紫外線は有害ですから
 皮膚は傷んだ部分を黒く変色させて
 体内を守る必要があります。

 ただ、一次刺激性のあるものは
 紫外線だけではありません。

 たとえば身体も石けんやボディソープを使って
 繰り返し洗ったり、腕や脚に日焼け止めを毎日塗ったり。

 柔軟剤や抗菌加工をされている衣類と
 長時間接触していることも一因となります。


 「繰り返し皮下に炎症を起こしていると、防御反応として
  体内を守るためにシミができてしまうんでしたね!」


 その通りです、白木さん。
 炎症後に色素沈着をする事例ですね。

 入浴時、ナイロンの硬いタオルで身体を
 ゴシゴシこすったりきついタイツや下着などによる圧迫でも
 色素沈着が起きることがあります。


 「物理的な刺激でも色素沈着が起きるんですね。
  ちなみに加齢によると言われるものも
  接触なんですか?」


 ええ。
 加齢によってシミができると言われますが、
 皮下の炎症が継続していて
 起きていると牛田は考えています。





 ▼どの部位にできやすい?予防方法は


 「でも身体全体に同じ接触があっても
  シミにならないところもありますよね」


 不思議ですよね、白木さん。

 身体でも背中にシミができやすい方、
 胸部や腹部にシミができる方などさまざまです。
 顔と同じようにどの部分にトラブルが出るかは
 個人差があるのです。


 「紫外線対策をすればシミは防げると
  思っていましたが、どうすればいいんでしょうか」


 皮下に炎症を起こさないことが第一です。


 「牛田さん、それじゃいつもと同じですね」


 そうですね、白木さん。





 ▼改善しやすさには違いが?


 「身体のシミはなかなか改善しないように
  感じますが」


 そうかもしれません。

 一見何かをつける機会の少ないように見える
 身体でも、衣類に強い加工がされている場合、
 常に接触している状態です。

 そのため、顔のシミと比べて、身体のシミは
 改善に時間がかかると感じる方も
 少なくないようです。

 特に現代は加工をされていない衣類が
 ほとんどありません。身体に色素沈着のある方は、
 肌に触れている衣類を見直してくださいね。





 ▼全身の皮膚生理は同じです


 どの部分にできるのであれ、シミ・色素沈着は
 体内を守るためにできています。

 皮下に炎症を起こさないように過ごすことが
 予防につながります。




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