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2015年06月02日配信

第461号 基本を再確認!『お湯洗髪の疑問』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015/06/02━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第461号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 このメルマガで、シャンプー・リンスが肌に及ぼす影響について
 お伝えし始めたのは2005年ごろのこと。

 当初は『お湯だけで髪を洗うなんて!』
 という声が多くありましたが、
 2007年に小麦粉シャンプーが誕生。

 その後、徐々にお湯洗髪を実践する方が増え
 2009年に【基本の洗髪方法】が確立されました。

  ☆お湯洗髪成功レポート
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2007/03/post-14.php  


 今回は、お湯洗髪の基本をおさらいしながら
 よくいただくご質問にお答えします。

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             ── 基本を再確認! ──

              『お湯洗髪の疑問』の秘密

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 ▼まずはおさらい!【基本の洗髪方法】

 *===========================================================*

  1.獣毛のブラシで髪をよくブラッシングします。
     梳かす方向を変えながら、
    念入りにブラッシングすることがポイント。

  2.シャワーヘッドを手に持ち、地肌近くに強めにお湯を当てながら
     綿手袋をはめて、地肌と髪の根元を丁寧に洗っていきます。

     片手で髪を持ち上げ、そこに手袋をしたもう一方の手を
     差し入れるようにすると、地肌まで洗いやすくなります。
 
    シャワーを当てる位置を少しずつ移動させながら、
    まんべんなく洗います。

  3.手袋をはめた手で、毛先まで梳かすように洗いましょう。
     髪に付着している柔軟剤、抗菌剤などを落とします。

  4.すすぎはシャワーで充分時間をかけ、
     指で髪を梳かすようにしながら行います。

  5.タオルでよく水分をとり、すぐにドライヤーで乾かしてください。

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 ▼お答えします【お湯洗髪・よくいただくご質問】


 ┌───────────────────────────────
 |【Q1】綿手袋を使ったほうがいい?
 └───────────────────────────────

  →A1.綿手袋で、一次刺激性物質をしっかりと落としましょう


  髪には、柔軟剤・抗菌剤などの
  一次刺激性物質が付着しています。

  綿手袋をはめて、髪を手ぐしでとかすように洗うと
  髪についた一次刺激性物質を十分に落とすことができます。

  素手ではなかなか落とすことができませんので、
  ぜひ綿手袋を使ってくださいね。

  "指先で頭皮のベタつき感を確かめながら髪を洗いたい"
  という方は、片方の手だけ綿手袋はめると良いでしょう。

  使用後の綿手袋には、一次刺激性物質が付着しています。
  指定の洗濯洗剤で洗ってくださいね。



 ┌───────────────────────────────
 |【Q2】ブラシは獣毛でなくてもいい?
 └───────────────────────────────

  →A2.おすすめは獣毛ブラシですが、加工されていないものならOK


  獣毛ブラシは毛の密度が高いため、
  髪を傷めずに汚れを落とすことができます。
  また、お湯洗髪後の仕上がりがベタつきにくくなります。

  以上の理由から獣毛ブラシがおすすめですが、
  抗菌やシリコンなどの加工がされていないものであれば
  大丈夫です。つげの櫛をお使いの方もいらっしゃいます。



 ┌───────────────────────────────
 |【Q3】小麦粉シャンプーを、毎日使ってもいい?
 └───────────────────────────────

  →A3.毎日でも大丈夫です


  小麦粉シャンプーを毎日使っても問題ありませんが、
  お湯洗髪に慣れてくると、必要なくなる方が多いようです。

  お湯洗髪ができるようになった後は
  ベタつきが気になるときや汗をかいたときだけ
  小麦粉シャンプーを使うようにしても良いですね。

  "小麦粉アレルギーがあるため、米粉で洗髪している"
  というご報告も届いています。



 ┌───────────────────────────────
 |【Q4】お湯はぬるめでも大丈夫?
 └───────────────────────────────

  →A4.ぬるくてもかまいません

  高温(42度くらい)のほうがベタつきが取れやすい、
  という報告もありますが、熱いお湯が苦手な方は
  ぬるま湯で洗っても問題ありません。



 ┌───────────────────────────────
 |【Q5】ショートヘアですが、洗髪前にブラッシングすべき?
 └───────────────────────────────

  →A5.短髪の方は必須ではありません


  お湯洗髪の基本、その1は『洗髪前のブラッシング』でしたね。
  
  念入りにブラッシングをすることで
  髪に付着している汚れが落ち、
  洗い上がりがベタつきにくくなります。

  髪の長い方は必須の項目ですが、
  短髪の方は、省略してもかまいません。



 ┌───────────────────────────────
 |【Q6】毎日髪を洗ったほうがいい?
 └───────────────────────────────

  →A6.毎日必ず洗いましょう


  日常生活には抗菌加工をしたもの、
  柔軟加工をしたものが溢れています。
  電車や車の座席、オフィスの机や椅子、他人の衣類、などなど。

  それらに髪がじかに触れたり、
  それらに触れた手で髪に触れたりして、
  一日を終えた髪には一次刺激性物質が付着しています。

  肌の弱い方がそのまま寝てしまうと、
  髪から寝具、寝具から髪へと接触し、翌朝には
  肌に赤みやカサつき、ニキビなどが出てしまうことがあります。

  洗髪には汚れを落とすだけでなく
  頭皮の常在菌を入れ替えるという意味もあります。

  毎日、就寝前に、必ず髪を洗いましょう。



 ┌───────────────────────────────
 |【Q7】どのくらいの時間、洗えばいい?
 └───────────────────────────────

  →A7.お湯洗髪に慣れるまでは7~10分を目安にしましょう


  ただし、7~10分という時間は、あくまでも目安です。
  ご自分の感覚を基準にしながら
  洗髪時間を調整してくださいね。

  なお、髪を洗っている間じゅう
  シャワーを出しっぱなしにする必要はありません。
  洗面器にお湯をためて洗い、最後にシャワーを使って仕上げる、
  という方法もあります。






 ▼おわりに


 今回は、お湯洗髪の基本をおさらいしながら
 よくいただくご質問にお答えしました。

 白木さんも、お湯洗髪に慣れるまでには
 ずいぶん試行錯誤していましたよね?


 「ええ。いろいろ工夫しました。
  今のやり方に落ち着いてずいぶん経ちましたが、
  たまに基本に立ち返ってみるのも、良いものですね!」


 髪の長さや髪質は人それぞれ。
 やりやすいと感じる洗い方も、人それぞれです。

 基本のポイントを押さえつつ、楽しみながら
 ご自分なりの洗髪方法を見つけてくださいね。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://jstcd.or.jp/contact/

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