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2024年02月07日配信

機能がたくさん?『洗濯洗剤』の秘密 | 第785号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/02/06━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第785号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「牛田さん!洗濯洗剤の進化がすごいですね。
  そろそろ使えるものも出てきたのでは」


 白木さん、わくわくしていますね。
 ですが......。
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          機能がたくさん?

          『洗濯洗剤』の秘密

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 ▼最近の洗濯洗剤は


 液体、粉末、ジェルボールなどいろいろな
 タイプがあります。
 さらにプラスαの効果を謳ったものが増えています。


 〇液体

 におい抑制専用や部屋干し用など、
 抗菌機能があるものが主流になっています。
 また、アロマを配合して香りにこだわった製品も。


 「どれを選ぶか迷ってしまいますね!」


 ええ、ですが......。
 まず除菌・抗菌を謳ったものは抗菌剤が配合されています。

 「赤ちゃん用」「敏感肌用」「無添加」を謳ったものは、
 純石けん分を使用しているものが大半です。

 「環境にやさしい」ことを謳った洗剤は
 油脂由来の界面活性剤を使用していることが多いですね。

 おしゃれ着用はシリコーンを配合しています。


 「どれも肌にはよくないものなんですね」


 残念ですが......。
 肌の弱い人にはおすすめできません。



 〇粉末

 「フィルムに入ってスティック状に
  なっているものも発売されていますね」


 いろいろ便利になりました。

 粉末タイプは洗浄力が強いと言われますが、
 溶け残りが出やすく、洗濯物に残留すると
 肌に影響が出ることがあります。



 〇ジェルボール

 洗剤を計量する手間がなく
 洗濯機に入れるだけなので簡単ですね。
 詰め替えの手間やこぼす心配がないのも
 メリットです。


 「成分的にはどうなのでしょうか」


 通常の液体洗剤よりも界面活性剤の
 含有量が多くなっています。
 LASやAESの界面活性剤に加え、純石けんも
 配合されています。

 また、シリコーン、蛍光増白剤も使われています。





 ▼消費者庁に相談も


 計量や詰め替えが不要、片手で計量できる、
 コストパフォーマンスがいい、抗菌・防臭機能、
 いろいろな香りが楽しめる......。

 どんどん便利になっている洗濯洗剤ですが。

 一方で洗濯洗剤や柔軟剤の香りによる
 「香害」もだんだんと話題になっています。

 消費者庁には柔軟仕上げ剤などの香りで
 「頭痛や吐き気がした」などの相談が寄せられています。

 香りつき製品の使用の際、周囲の人に配慮するよう
 お願いするポスターも作成されています。


 「無香料の洗濯洗剤ってあまり見かけませんね?」


 そうですね、白木さん。

 界面活性剤にもさまざまなグレードがあります。

 低価格の界面活性剤は基剤臭が強いため、
 香りでマスキングする必要があることが一因と
 牛田は考えています。

 洗濯洗剤は単価を上げられないので
 仕方がありませんが。





 ▼世界中に存在しない不思議


 洗濯物の抗菌・防臭などの機能や、
 使用する際の手間が省けることが重視されています。

 人間の健康や皮膚目線では
 良いと言えないのですが。

 第781号の『子どもの手荒れ』の秘密では、一部の
 公的機関がウイルスは流水で落ちると公表している
 ことをお話をしましたが。

 今回は最近の洗濯洗剤の方向性を分析してみました。
 手洗いと同じように、洗濯洗剤にも健康からの
 視点が入ることを望んでいます。

 みなさんはどう思われましたか。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
  https://jstcd.or.jp/contact/

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