資料室

2010年04月15日

脂肪酸の組成と石けんの性質

脂肪酸の炭素数が少ない方が、冷水にもよく溶ける洗剤になるが、洗浄力は下がる。
脂肪酸の炭素数が多い方が、洗浄力は高くなるが、水に溶けなくなってしまう。
洗浄剤としては、脂肪酸の炭素数が12~18程度のものが主として使用されている。

 
 

原料脂肪酸の種類と石けんの性質

 

脂肪酸名 炭素数 主に含有される
原料
冷水での
溶けやすさ
洗浄力 皮膚刺激性
  10以下   溶けやすい 弱い  
ラウリン酸 12 ヤシ、パーム核油 溶けやすい やや大 持続性小
ミリスチン酸 14 ヤシ、パーム核油 溶ける やや粗大
パルミチン酸 16 パーム、牛脂 溶けにくい 持続性大
ステアリン酸 18 牛脂 溶けない 特大 泡立ち中
オレイン酸 18:1
(不飽和)
パーム、牛脂 溶けやすい 細かい 微弱
  20以上   溶けない      

 

日本石鹸洗剤工業会「せっけんメモシート(4)石けんはこうしてつくられる...脂肪酸の種類と性質」(一部改変)
http://jsda.org/w/06_clage/4clean_198-4.html)(最終訪問日:2010.4.1)

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

関連性の高い記事

【次のエントリー】
 →主要油脂原料の脂肪酸組成(%)

【前のエントリー】
 →年間お問い合わせ集計 2008.6-2009.5

このページのTOPへ