非接触皮膚科学

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/10/22━☆
　　　　健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

　　　　　　　　　　 「秘密の皮膚科学」

　　　　第821号　発行者：シニアフェロー　牛田専一郎
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　みなさん、こんにちは。
　シニアフェローの牛田専一郎です。


　測定時にお話を伺っていると、
　どうしても衣類に香りをつけたいご家族がいて
　非接触生活が徹底できないということを。


　「でも、接触を考えたら柔軟剤の使用は
　　控えた方がいいですよね？」

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　　　　　　　 　　　どうしたら？

 　　　　『家族が衣類に香りをつけたい』の秘密

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　▼家族の要望で

　柔軟剤を香水代わりに使う人が増えているようです。
　特に息子さん、娘さんが香りをつけたくて
　柔軟剤を使っていることが多いようですね。


　「最近の柔軟剤は香水やアロマテラピーみたいに
　　香りの種類があるので、選ぶのが楽しいでしょうね」


　そうですね、白木さん。
　ビーズタイプやジェルボールタイプなど
　洗濯機に手軽に入れられる工夫もありますね。

　ご家族でも肌の強さが違いますから
　ご本人にトラブルが出ていなければ
　柔軟剤をやめる必要性を感じないことが多いようです。


　「家族とはいえ、無理強いすると
　　関係が悪くなってしまいますよね」


　はい。そんなときの対策を考えてみましょう。





　▼ご家族に好きな洗剤がある場合


　ご自身に肌トラブルが出てしまう場合は、
　洗濯機を分けましょう。


　「自分のだけ指定洗剤で洗えばいいんじゃ」


　自分の洗濯物だけ指定の洗濯洗剤を使っていても
　洗濯機に残留した柔軟剤の影響を受けてしまいます。

　１人用の小型洗濯機もリーズナブルな値段で
　買える時代です。分けて洗ったほうが確実なんですよ。


　「洗濯物を干すときにくっついてしまっても
　　大丈夫ですか？」


　柔軟剤が付着してしまいますから
　大丈夫とは言い切れません。

　直接肌に触れない、衣類の外側が触れる程度なら
　あまり影響は出ないかもしれません。
　どの程度影響が出るかは個人差が大きいですね。


　「ふ～ん。ちなみに新しい衣類や
　　他の洗剤で洗った衣類は、一緒に洗っても
　　大丈夫なんですよね」


　はい。柔軟剤等は指定洗剤で洗えば
　落ちてしまいますから問題ないでしょう。





　▼香りをつけたいとき代わりになるものは


　若年層ほど香りを重要視しているというデータがあります。
　香らせたいときに使用するものとして
　「香水」よりも「柔軟剤」の使用率が高いようですね。

　柔軟剤のほうが香水より「清潔感がある」と
　思われているようです。


　「柔軟剤よりは香水のほうが肌へは
　　負担が少ないですよね」


　そうとも言い切れないのですが......。
　種類にもよりますが、香水には
　アルコールが75～90％含まれています。

　殺菌に最適とされるアルコール濃度に
　近いため直接香水を肌につけると
　タンパク変性を起こしてしまいます。

　香りが欲しいときは衣服に軽く
　つけるほうがよいでしょう。





　▼香りの文化が変わった？


　日本は香りといえば、香道や自然な香りを楽しみ、
　人工的な香りを好まず、西欧に比べ香料が売れない
　国だったのですが。

　香りの文化が変化しているのでしょうか。
　メディアの刷り込みもあるのかもしれません。

　肌が傷んでしまう方はまず
　ご自身の洗濯物の取り扱いに気をつけましょう。




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