バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2024年04月09日配信
本当は?『日常生活でよく聞くこと』の秘密 | 第794号
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/04/09━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第794号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
日常生活で常識だと思っていた肌の知識が
実は勘違いだった、ということがあります。
「私も牛田さんのお話には
毎日驚かされていました!」
そうでしたね、白木さん。
今日は「そうだったんですか?!」という反応が
多いご質問にお答えします。
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本当は?
『日常生活でよく聞くこと』の秘密
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▼ご質問いろいろ
よく聞くこんなことから。
【その1】皮膚の薄い人は特別なケアが必要?
「皮膚が薄いと乾燥しやすく肌荒れしやすいって
私も聞いたことがあります!」
化粧品カウンターや美容情報でそんなお話を
聞いたことがある方は多いかもしれません。
こすりすぎたり角質ケアの化粧品を使いすぎて
皮膚が薄くなってしまう、という話もありますね。
ですが、皮膚の役割は体内を守ること。
皮膚が薄くてバリア力が低いと体内を守ることができません。
解剖学的に皮膚の厚さに個人差はありません。
「赤ちゃんの肌は薄いと聞きますが?」
赤ちゃんは身体が小さいですから、
相対的に皮膚も薄くなります。
ただ、それは肌が弱いということではありません。
皮膚の機能は生まれたときからちゃんと備わっているんですよ。
【その2】弱い肌でも強くなる?
「ちょっとした接触では荒れにくくなった
ような気がするんですよね」
ふだん接触がなければ皮下の炎症が治まっていますから
少しの接触では炎症が起きても目に見える
トラブルにはなりにくくなります。
ただ、それは肌が強くなったということでは
ないんです。
非接触生活をして荒れにくくなった方が、
これまで通りのメイクに戻したら荒れてしまったという
ご報告をよく聞きます。
肌の強さは生まれつき。
また以前と同じ接触があれば元のように荒れてしまいます。
肌の強さは変わらないのです。
【その3】温度変化で顔が赤くなるのは?
運動したり、温度変化でほてったりしたとき、
顔が赤くなってしまうというご相談もあります。
寒暖差で顔がほてるのは、
急激な気温差によって毛細血管が拡張するため。
運動後に顔が赤くなるのも、
身体を動かすことによって血行が良くなるからです。
「接触は関係がなさそうですが」
はい。肌が均等に赤くなる場合は、
血行によるものですが。
皮下に炎症が起きていると、
血行が良くなったときに、部分的に赤くなります。
「炎症が起きている部分が赤くなるんですね」
その通りです、白木さん。
炎症が治まれば血行が良くなっても
赤みは出にくくなります。
【その4】肌の強さはどの部分も同じ?
顔が荒れやすくでも手は平気な方、
頭皮だけが荒れやすい方、顔と身体にトラブルが出る方。
同じ人の中でも、肌に炎症を起こすものと接触があったとき、
影響が出やすい部分は異なります。
さらには顔に影響が出やすい方でも、約20万個もある毛穴の中で
すべてに角栓やニキビが出来たりするわけではありません。
どの部位にどんな症状が出るかは個人差があります。
「どうしてなんでしょう」
それは......わかりません。
人体の不思議なところですね。
▼そういえば聞いたことあります
『皮膚呼吸』
これもときどき聞くことがあります。
人間は爬虫類ではないので皮膚でガス交換はしていません。
皮膚は泥水も空気も通さない臓器でしたね。
日常生活でよく聞くことが
じつは違っているかもしれません。
「本当はどうなの」と思うことがありましたら
牛田にお知らせくださいね。
初耳でしたら調べますので。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
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