バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」

2020年11月17日配信

第640号 ハンドクリームは必須?『治まらない手荒れ』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/11/17━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第640号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 先週は肌のカサつきについて
 お話しました。


 「肌は乾燥しない、乾燥するのは
  接触があるから、というお話でしたね。
  最近も手荒れのご相談が届いています」


 そうですね。
 具体的にどんな接触があるかということは
 お話できなかったので、補足しますね。


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           ハンドクリームは必須?

         『治まらない手荒れ』の秘密

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 ▼冬にガサガサが増えるわけ


 指先の割れや手の甲のガサガサなど、
 手荒れのご報告が増えています。


 Mさん
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 顔は、かさつきを感じながらも夜は
 何もつけないで頑張っています。

 ただ、手のカサカサは我慢できなくて
 市販のハンドクリームを使っています。

 寝るときはその上に綿の手袋をしています。
 それでやっと朝はかさつきがなくなっています。
 ハンドクリームでお勧めの品はありますか?

 これが入っている商品はやめたほうがいいとか、
 あればお知らせください。

 よろしくお願いいたします。

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 「確かに今は頻繁に消毒したり、
  手洗いしているせいかなかなか
  カサカサが治まらないですよね」


 お勧めのハンドクリームのお話の前に
 手が荒れる理由についておさらいしておきましょう。

 寒い季節に手が荒れるのは、
 空気の乾燥が直接の原因ではありません。

 朝晩の気温差が大きかったり、
 寒さを我慢することで、肌のバリア力が低下して
 接触物の影響を受けやすい状態になります。


 「冬は接触物が増えているんでしょうか」


 そうなんです、白木さん。

 冬は柔軟加工をした衣類との接触が
 増えます。例えば・・・


 〇自宅で洗濯できない毛布
 〇クリーニングに出したコートやセーター
 〇洗濯できない革の手袋
 〇ファー素材のマフラー など


 「洗濯できない素材のものが増えるんですね。
  触らないわけにいかないし・・・」


 そうですね。
 すべて洗える素材のものに切り替えられれば
 良いのですが。

 避けられないものは仕方がありませんので、
 その他の接触を増やさないことが大切です。






 ▼日常生活でちょっとした工夫を


 〇食器洗いやお風呂掃除のとき

 食器洗いやお風呂掃除をするときは、
 綿手袋の上にゴム手袋をしましょう。

 ゴム手袋を直接すると、
 ゴムの劣化防止剤で手がカサカサに
 なる場合があります。

 少しの食器洗いなら、つい
 綿手袋をせずにパパッとやってしまいたく
 なりますが。

 ひと手間をかけて手を保護しましょう。



 〇ふだんの手洗いのとき

 今は日常的にアルコールや洗浄剤での
 手洗いをしていることが多いと思います。

 手荒れで痛い場合は、傷から
 ウイルスや細菌が侵入しやすくなってしまいます。

 ふだんは流水のみですすぎ洗いをしましょう。

 おさらいはこちら↓

 ☆第616号 消毒は必須?『増える手荒れのご相談』の秘密
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2020/05/616.php



 〇コートの袖で荒れるとき

 コートも強い柔軟加工がされているものが
 大半です。袖が触れて手の甲がピリピリする、
 黒ずみが出る。そんな場合には、
 洗える素材の手袋をして直接の接触を防ぎましょう。






 ▼おわりに ~おすすめのハンドクリームは?~


 今回は治まらない手荒れについてお話ししました。
 白木さん、いかがでしたか?


 「Mさんのようにどうしてもカサつく場合は
  ハンドクリームを使ってもいいですか?」


 市販のハンドクリームにも
 使用感や感触をよくするために一次刺激性物質を
 使ったものがたくさんあります。

 つけるとかえって肌が乾燥するように
 なってしまうのです。

 手荒れがひどい場合は、
 添加物のない日本薬局方の
 白色ワセリンを使いましょう。

 手にも夜寝る前は何もつけないようにして
 肌の自然な皮脂分泌を妨げないように
 してくださいね。

 ただし、強いかゆみや指先の割れ、痛みが
 ある場合は、夜もワセリンをつけて
 手を保護するようにしてください。





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