バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」

2020年12月22日配信

第645号 ぬるま湯?弱酸性?『洗顔をするとき』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/12/22━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第645号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆


 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 非接触生活プロジェクトの660号では
 洗顔時の水の温度やpHについてお知らせしました。


 「基本的には水の温度は関係なく、
  水道水で洗っていれば大丈夫、
  というお話でしたよね!」


 ええ。

 ですがお伝えしきれなかったことがあるんです。
 今回は詳しくお話していきますね。


☆-------------------------------------------------------☆

           ぬるま湯?弱酸性?

         『洗顔をするとき』の秘密

☆-------------------------------------------------------☆


 ▼温度は関係ある?


 「冷たい水だと皮脂が落ちないとか、
  お湯だと乾燥するとか言われて
  いますが、本当はどっちがいいんでしょうか?」


 洗顔料を使わなければ、
 水でもお湯でも肌への影響はありません。

 お湯だと乾燥するのではと
 思うかもしれませんが、皮膚の役割は
 体内を守ること。

 触れられる程度の温度なら、
 タンパク質が熱変性を
 起こすこともありません。

 健康な素肌であれば、
 熱めのお風呂に入っても、肌の
 乾燥感が出ることはないんですよ。


 「ということは温度はまったく
  関係ないんですね!」


 じつは・・・、
 そうとも言い切れないんです。



 〇炎症、かゆみがあるとき→冷水

 皮膚の温度が下がると、
 神経の興奮が治まり、かゆみが和らぎます。
 (15度くらいで痛覚神経よりも冷覚が優位になる)



 〇寒いとき→温水

 冷たくても直接肌には影響はないのですが・・・。
 ヒヤッと感じることは身体に負担がかかっています。
 「冷たくていやだなあ」と事前に思うこともよくありません。

 冬の寒い朝は無理して洗顔する必要はありません。
 お湯で洗顔できない場合は、
 濡れタオルで顔を拭くだけでも大丈夫です。





 ▼弱酸性のほうがいい?


 皮膚は酸性に強く、アルカリ性に
 弱いという性質がありましたね。

 肌の弱い人は
 アルカリ性の温泉に注意しましょうと
 お話していました。

 整水器をお使いの方もいらっしゃいますが、
 強アルカリ性の水は洗顔に
 使わないようにしましょう。

 なお、日本の水道水はほぼ中性です。
 水道水で洗顔して問題ありません。


 「弱酸性がいいというのも
  関係ないのですね?」


 健康な肌であれば関係ないのですが・・・

 毛穴が気になるときはpH4.5くらいの
 酸性のほうが引き締め効果があります。
 ですが効果は一時的。


 「一時的・・・ですか」


 残念ですが、そうなんです。

 でも日頃から一次刺激性物質と
 接触していなければ毛穴が開くことはありません。
 非接触生活をしていればそもそも
 必要ないんですよ。


 「ちなみに硬水、軟水も
  関係ありませんか?」


 洗顔をする水の硬度は
 肌に影響がありません。





 ▼おわりに ~冬は暖かくして~


 健康な肌であれば、基本的には
 水の温度や硬度は関係ありません。

 ただ、寒い季節は身体にストレスを
 与えると皮膚のバリア力も低下してしまいます。
 洗顔時もあたたかくしてお過ごしくださいね。





 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/

【次のエントリー】
 →第646号 非接触生活の基本?『一次刺激性物質とは』の秘密

【前のエントリー】
 →第644号 理由は2つ?『冬の乾燥感』の秘密

このページのTOPへ