バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」

2020年11月10日配信

第639号 空気の乾燥のせいじゃない?『肌がカサつくとき』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/11/10━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第639号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 日に日に秋が深まってきましたね。
 虫の音もいつしか消えて、
 冷気を感じる季節になりました。


 「牛田さん!感傷に浸っている場合では
  あせりませんよ。肌がカサカサするという
  ご報告が届き始めています!」


 慌ただしい白木さんの催促です。
 では、毎年恒例の肌の乾燥感について
 お話しましょう。


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         空気の乾燥のせいじゃない?

        『肌がカサつくとき』の秘密

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 ▼肌は乾燥しないはずなのに


 いただいているご報告はこちらですね。


 「今のところあまり肌に変化は見られません。
  どちらかというと良くはなく、
  季節柄なのか、肌がざらつきます」(Kさん)

 「顔はあまり変化がない様です。
  体は乾燥の為か少し皮膚が
  白く乾燥したりむけたりします」(Sさん)


 どうしても空気が乾燥すると
 肌も乾燥してくるような気がするかもしれませんが。

 肌の役割は体内を守ること。
 空気の乾燥や気温の低下が直接肌に
 影響を及ぼすことはありません。

 健康な素肌では、
 細胞間脂質が角質を強く接着することで
 滑らかさが保たれています。

 皮膚は乾燥しない器官なのです。


 「でも乾燥しているように
  感じるのはなぜですか?」


 カサカサした手触りがあるときは、
 細胞間脂質が変性・脱脂されて接着力を失い、
 角質片が剥離して立ち上がっています。

 一次刺激性物質との接触で
 皮膚がダメージを受けている状態です。






 ▼乾燥の理由は何かをつけるから?


 「そんなときはつい保湿をしたくなって
  しまいますが・・・」


 何かをつけたくなる気持ちもわかりますが、
 ちょっと我慢。うるおった感じを演出する
 乳液やクリームには一次刺激性物質が
 使われています。

 つけることでかえってカサつく肌に
 なってしまうんですよ。

 どうしてもカサカサが気になる場合は、
 日本薬局方の白色ワセリンを
 薄く部分的につけてごまかすようにしましょう。

 でも夜は何もつけず
 肌の自然な皮脂分泌を妨げないように
 してくださいね。

 また、今年はこまめな手指の消毒や
 マスクの着用が推奨されていますから、
 例年よりカサつきの報告が多いようです。


 「私も今年は手が荒れるように
  なりました。今も手がパサパサしています」


 消毒による手荒れ、マスクによる肌荒れは
 こちらで取り上げています。読んでみてくださいね↓

 ☆第616号 消毒は必須?『増える手荒れのご相談』の秘密
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2020/05/616.php

 ☆第631号 洗顔と保湿が必須?『マスクによる肌荒れ』の秘密
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2020/09/631.php






 ▼おわりに ~できる範囲での心がけを~


 今年は消毒液やマスクなど、
 一次刺激性物質との接触が
 避けられない状況も多いと思います。

 そんな中でも自分でコントロールできる範囲で
 肌を傷めないようにしましょう。

 季節の変わり目は体調を
 崩しやすい時期でもあります。

 冷えを我慢すると、肌のバリア力も
 低下してしまいますので、
 暖かくしてお過ごしくださいね。





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  →→ https://jstcd.or.jp/contact/

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