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2024年07月10日配信

皮膚への影響は?『UV-A』の秘密 | 第807号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/07/09━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第807号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「牛田さん牛田さん。
  UV-Aは室内でも届くから家にいても
  日焼け止めは必要って聞いたんですが」


 白木さん。
 確かにUV-AはUV-Bよりも日光に多く含まれていますが。
 有害度が違うんですよ。

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            皮膚への影響は?

           『UV-A』の秘密

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 ▼紫外線の3つの種類


 ご存じの方も多いと思いますが、
 紫外線は波長によって3つの領域に分けられます。


 UV-A:波長315~400nm
 UV-B:波長280~315nm
 UV-C:波長100~280nm


 一般的に波長が短いほど生物に対して
 有害であるとされています。


 「ということはUV-Cが一番有害なんですね?」


 はい。ただ、短い波長のほうがオゾンに吸収されやすく、
 UV-Cは完全に吸収されるため、地上では観測されません。

 UV-Bも大気圏外と比較すると、地上に届く量は大きく減っています。

 波長が長いUV-Aはほとんど吸収されず、
 照射強度は強いままです。


 「じゃあやっぱり危険なんじゃ!?」


 白木さん。さきほどの話を思い出してくださいね。
 紫外線は波長が短いほど有害なのです。

 日焼けを起こす力は、UVBはUVAの600-1000倍と
 いわれています。(出典:日本皮膚科学会)





 ▼肌への影響度は?


 「う~ん。単純に照射量だけでは
  危ないか判断できないんですね」


 そうなのです、白木さん。
 そこで、人の皮膚に紅斑(赤い日焼け)を
 引き起こす影響度で重み付けした紫外線強度があります。

 これが「CIE紅斑作用スペクトル」です。
 (CIE:Commission Internationale de l'Electricairage:国際照明委員会)
 ISO規格化された国際基準です。

 表はこちらから見ることができますよ↓
 ☆「UVインデックスを求めるには」気象庁
  https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-51uvindex_define.html


 相対影響度のグラフを見ると、
 UV-B領域の波長280~300nmでは相対影響度が高く、
 UV-A領域の320nm以上の波長では相対影響度は
 ほとんど0になります。


 「照射量は多くても人体への影響は
  少ないんですね」


 そういうことになりますね、白木さん。

 これに波長別紫外線強度を乗じたものが
 「紅斑紫外線強度」と言われ、UVインデックスを
 算出する際に使われています。






 ▼事実を知って


 地上での観測量は多くても、
 有害度が低いとされるUV-A。

 まして室内に入り込むUV-Aがどのくらい
 肌に影響を及ぼすのか。

 牛田は心配する必要性に疑問を持っています。
 ただ、今は紫外線が強い時期です。

 UV-Bは有害ですので紫外線の強い時間帯に
 屋外で過ごす場合は、日傘や長袖の衣類、帽子などで
 しっかり紫外線対策をしてくださいね。


 「事実を知って適切に紫外線対策を
  することが大切なんですね!」


 白木さん、その通りです。
 まだまだ紫外線の強い季節は続きます。
 必要な対策をして乗り切りましょう。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
  https://jstcd.or.jp/contact/


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