メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2016年10月04日配信

第527号 お答えします『実践者からの質問』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/10/04━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第527号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 今回は、非接触生活を実践されている方々から
 いただいたご質問にお答えします。


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            ── お答えします ──

            『実践者からの質問』の秘密

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 ▼今回は、4つのご質問にお答えします


 まずはじめにご紹介するのは、
 男性の実践者からいただいたお問い合わせです。


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  Q1:『カミソリと電気シェーバー、どちらがよいですか?』
                         (20代・男性)
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  電気シェーバーで髭剃りをしています。
  非接触皮膚科学的には、普通のカミソリと電気シェーバー、
  どちらがよいのでしょうか?

  口周りにニキビができてしまうのは、
  シェーバーのせいではないかと思っているのですが......。

  それから、髭剃りの具体的な方法について
  教えていただきたいです。

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 →→→ A1:どちらもよいとは言えません。


 カミソリも電気シェーバーも
 肌の角質を剥がしてしまいますので、
 どちらがよいということはありません。

 シェービングフォームの代わりに小麦粉シャンプーを使うと、
 肌にかかる負担を軽くすることができます。

 髭を剃る前に、熱めの蒸しタオルやシャワーをあてて
 肌を膨潤させてから、小麦粉シャンプーをつけるとよいでしょう。





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  Q2:『生活習慣は肌に影響を与えますか?』
                         (20代・女性)
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  非接触生活をしばらく続けていますが、
  まだ、ニキビと毛穴が目立ちます。

  非接触生活をしていても、暴飲暴食や睡眠不足など
  不規則な生活をしていれば改善しませんよね?

  生活習慣は、一次刺激性物質と比べて
  肌に影響を及ぼす割合はどれくらいなのでしょうか?

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 →→→ A2:生活が乱れると、肌のバリア力が低下しやすくなります。


 肌は、特定の食べ物の影響を受けない臓器と言われていますが、
 肌が弱い人の中には、暴飲暴食をして胃腸に負担をかけると、
 バリア力が低下するタイプの人がいます。

 また、睡眠不足や体調不良が続くと
 メラニン値が上昇する傾向があります。

 生活習慣が直接肌に影響を及ぼすことはありませんが、
 肌のバリア力が低下することによって
 一次刺激性物質の影響を受けやすくなってしまいます。

 肌の健康を維持するためにも、
 バランスの良い食事をとり、
 運動と休息で体調を整えましょう。


 ニキビと毛穴が目立つとのこと。
 日常生活のどこかで、一次刺激性物質に触れていると思われます。

 衣類に、柔軟・抗菌加工などの落ちにくい加工がされていたり、
 ティッシュで鼻をかんだりしていませんか?

 1日の生活の流れを振り返りながら、
 肌に触れているものを確認しましょう。

  ☆第352号 自分でできる?『接触物の見つけ方』の秘密(1)
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/03/352.php





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  Q3:『久しぶりのメイクで注意することは?』(女性)
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  現在はポイントメイクのみで過ごしております。

  沖縄にいながら、今年は日焼け止めは一切使用せず、
  アドバイスを頂きました帽子と日傘で過ごせました。

  以前は、化粧を落とすとワントーン暗くなる自分の肌を見て、
  老けたな、と悲しくなっていましたが、化粧しなくなってから、
  暗くなるどころか、ハリ・シミ・しわが大幅に改善して
  本当に良い肌になってきています。

  ですが、ひとつご相談があります。

  友人の結婚式に出席する予定なのですが、
  このときだけは、化粧をしたいと考えています。
  やはり華やかさが違いますから。

  下地にはワセリンを使用するつもりですが、
  メイク落とし等で注意することがありましたら
  ぜひ教えてください。

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 →→→ A3:ポイントメイクだけをクレンジングで落としましょう。


 普段、一次刺激性物質に触れずに過ごしていると、
 たまにメイクをしても、肌の状態が乱れにくくなります。

 結婚式にしっかりメイクをしても大丈夫だと思いますが、
 心配な場合は、全成分に問題のないファンデーションをつけ、
 お湯と手ぬぐいでやさしく落としましょう。

 お湯では落ちないポイントメイクは、
 クレンジングで落としましょう。

 洗顔後は肌に何もつけず、
 いつも以上に一次刺激性物質に触れないよう気をつけながら
 肌を休ませてくださいね。





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  Q4:『子供のアトピー予防法は?』(30代・女性)
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  もうすぐ◯歳になる息子がおります。
  この子はアトピー肌にしたくなく、
  「アトピーにさせないためには日頃の保湿が大事」と
  色んな本や皮膚科で言われたこともあり、
  毎日保湿をしていました。

  こちらに出逢ってから市販の保湿剤を見直し、
  ワセリンだけにして、お風呂上りや顔を拭いた時に
  ワセリンを薄く塗っています。

  これも間違いでしょうか。
  赤ちゃんの肌を守るにはどうしたら良いでしょうか。

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 →→→ A4:肌を傷めるものに触れないことが、予防になります。


 大人も子供も、皮膚生理は同じです。
 日常生活では、洗浄剤や抗菌剤、柔軟剤などの
 一次刺激性物質と接触させないようにしましょう。

 肌を傷めるものと接触しないことが
 炎症湿疹系の肌トラブルを起こさない、慢性化させない
 一番の予防策になります。

 洗濯洗剤の切り替えやお湯洗髪など、
 8つの生活習慣を一緒に実践してみてください。

 特にカサつきなどがなければ、予防として
 ワセリンをつける必要はありません。






 ▼おわりに ~ 実践者ならではの疑問、お待ちしています ~


 今回は、非接触生活を実践されている方々から
 いただいたご質問にお答えしました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「"生活習慣が肌に与える影響"、"久しぶりのメイク"など、
  実践されている方ならではの視点だなぁと思いました。

  非接触生活を始めるときはもちろん、
  始めてからも、いろいろな疑問が生まれるものですよね」



 そうですね。

 『8つの生活習慣』ではカバーしきれていないポイントが
 まだまだあるのかもしれません。

 バックナンバーを検索しても
 疑問が解決できないときは、
 お気軽にお問い合わせくださいね。

 みなさんのメールが、情報を共有するきっかけになります。



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  →→ http://jstcd.or.jp/contact/

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