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2024年09月10日配信

どんな工夫を?『今年の日焼け対策』の秘密 | 第815号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/09/10━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第815号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 9月に入っても暑さは続きますね。


 「まだ日焼け対策が必要ですよね?」


 白木さん、暑くても紫外線量が多いと
 いうわけではないんですよ。

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           どんな工夫を?

       『今年の日焼け対策』の秘密

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 ▼どうしてる?紫外線対策


 今年の夏も猛暑が続きました。
 気温が高くなると日焼止めの売上も
 上昇するというデータがあります。

 猛暑に備えて、日焼止めの新製品も
 たくさん発売されました。

 剤型もクリームやジェル、乳液タイプの他に、
 ミストタイプ、固形、パウダータイプなど
 たくさん種類が出ているようです。


 「塗るとスーッとしたり
  スキンケア効果があるものも出ていますね!
  つい、つけたほうが良さそうな気がしてしまいます」


 そうですね、白木さん。
 災害級の暑さにはUVケアも必須、と
 不安をあおられてしまった方もいるかもしれません。


 「最近、室内にも紫外線が届くって聞きますし」


 はい。こちらで解説しました↓


 ☆第807号 皮膚への影響は?『UV-A』の秘密
  https://hisesshoku-derm.com/archives/2024/07/uv-a_807.php





 ▼猛暑でも


 「これだけ暑いと紫外線も強そうな
  気がするんですよね」


 暑いと日焼けしそうな気がするかもしれませんが。
 「暑い」ことと「紫外線量が多い」ことは
 同じではありません。

 身体で感じる暑さの正体は「赤外線」と気温。
 肌感覚としては湿度も影響しますね。

 ですから紫外線量とは無関係です。

 9月も残暑が厳しいですが、
 紫外線量は4月と同じくらいです。
 暑くても紫外線対策が必須なレベルではありません。

 ただ、日よけとして日傘や帽子を使ったほうが
 涼しく感じますが。


 「どれだけ暑い夏でも日常生活では
  日焼止めは不要なんですよね?」


 ええ、その通りです。白木さん。
 日常生活では帽子、日傘、長袖の衣類、木陰などを
 利用して、物理的に日差しを防げば対策は十分です。





 ▼うっすら焼けてしまったら


 「対策はしっかりしていたんですが、
  なんとなく腕とか顔がうっすら焼けて
  しまったような」


 白木さんは昨年も同じことを言っていましたね。
 去年の日焼けはシミになっていますか?


 「シミ?そういえばシミにはなっていませんが」


 そうですよね。

 肌が傷んでいなければシミにはならないのです。
 少し日焼けしてしまっても
 いつの間にか元の肌色に戻っているはずです。

 焼けたくないという方が多いのですが、
 対策をしたうえで多少焼けてしまっても、
 すぐに元に戻ります。

 日焼けをあまり怖がらないようにしましょう。





 ▼ご報告をお待ちしています


 今週は、毎年恒例の日焼けの心配について
 取り上げてみました。

 みなさんの今年の夏はいかがでしたか?

 焼けてしまった、まったく焼けなかった、
 思わず日焼け止めを使ってしまった、などなど
 猛暑続きの今年の体験談をお寄せください。

 工夫した紫外線対策、暑さ対策など
 ありましたら教えてくださいね。

 「こんなこと(室内で日焼けするなど)を聞くけど本当?」
 など。心配になっていることなどの質問も
 お待ちしております。

 こちらへ→ https://jstcd.or.jp/contact/




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