メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2005年06月07日配信

第32号 『日焼け止め』の秘密~後編~

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 いよいよ6月に入りましたね。

 半そでの洋服を買ったり。
 折りたたみの傘を新調したり。


 そして、ファンデーションを「夏用」にしたり、
 今年はどんな日焼け止めを使おうか考えたり。

 そろそろ、梅雨&夏の準備をされている方も
 多いのではないでしょうか?


 でも......。ちょっとだけ待ってください。

 化粧品売り場やドラッグストアに出かける前に!
 今週の『日焼け止めの秘密』、必読です。

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   『日焼け止め』の秘密~後編~


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 ▼先週のおさらいです


 白木さんの
 「今年も日焼け止めを買わなきゃ!」
 というひと言から始まった、『日焼け止め』の秘密。

 先週は日焼け止めとファンデーションについてお話しました。

 では白木さん。先週のポイントを!



 「ハイ!

  <<日焼け止め>>
  ●日焼け止めは、こまめに塗りなおさなければ効果が持続しないもの。
  ●しかも、毎日・長時間使用するとお肌が傷んでしまう可能性が!
  ●さらに、界面活性剤が含まれていたり、洗顔で落ちにくかったり...
   お肌に負担をかけてしまう要素をたくさん持っている。


  <<ファンデーション>>
  ●ファンデーションには、紫外線をはね返す成分が含まれている。
  ●パウダーファンデーションなら、
   皮脂分泌も妨げないし、洗顔も簡単。お肌への負担がかかりにくい。
  ●日常生活レベルの紫外線なら、日焼け止めはいらない!!

 ※日焼け止めの代わりにファンデーションの使用をすすめていますが、
  日常生活ではファンデーションを使う必要はありません。帽子や日傘、日陰を使い
  肌に負担をかけない方法で紫外線対策をしましょう。(2012.7.3)


  ...というお話でしたね。
  いやはや、先週はファンデーションの凄さを思い知らされました...」



 ☆もっと詳しくお読みになりたい方はこちらから
 → http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/05/31.php



 そうなんです。
 夏だからって、
 義務のように日焼け止めをつける必要はないんです。


 直射日光を何時間も浴びるのでなければ、
 ファンデーションに含まれる「散乱剤」で
 十分に紫外線をはね返すことができるんですよ。

 さらに。
 人間のお肌には、そもそも
 日焼けから身を守るための機能が備わっているのです。



 「エ! 人間のお肌って紫外線に弱いんじゃないんですか!?」



 やっぱり、そう思っている人が多いんでしょうね...。



 ▼天然のバリア


 紫外線は強い力を持つものです。
 人間の身体に悪影響を及ぼすこともあります。

 しかし、むやみに怖がることはありません。
 人間の身体には、きちんとそのための「備え」があるからです。


 それは、肌の色。

 日差しの強い地域に住んでいる人々を思い浮かべてみてください。
 黒い肌、褐色の肌をしていますよね。

 日差しが弱く、日照時間の少ない地域に住んでいる人々は?
 白い肌をしていますね。

 肌の色を左右しているもの、それは「メラニン」と呼ばれる色素です。
 メラニンには紫外線を吸収・散乱する働きがあります。


 シミやソバカスの原因として疎まれているイメージがありますが、
 実は私たちの肌を紫外線から守る役目をしてくれているのです。

 住む地域によって肌の色が異なるのはそのためなんですね。

 "黄色"と呼ばれる私たち日本人の肌には、
 メラニンがほどよく含まれています。

 つまり、紫外線への「備え」がもともとできている肌質なのです。



 ▼日焼け止めだけじゃない、日焼け対策


 「それでも...。いくら備えができているといっても、
  無防備な状態でいたら日焼けをしてしまうじゃないですか」


 そうですね。
 海や山へ行くときや、
 長時間直射日光を浴びるときは、日焼け止めをつけたほうが
 いいでしょうね。

 でも、前にもお話をしたとおり、
 日焼け止めはお肌を傷める可能性を持つ成分を含むものです。


 日焼け止めだけに依存するのはキケン。
 ほかの対策をしっかりしたうえで、
 最終手段として日焼け止めを使って欲しいんです。



 「ほかの対策って?」



 ○長袖のカーディガンをはおる
 ○帽子をかぶる
 ○日傘をさす
 ......


 みなさん、持っているものばかりでしょう?

 ちょっと気をつけたり、ちょっと工夫をしたりするだけで、
 浴びている日差しの量をグっと減らすことができるんですよ。



 ▼お肌は生まれ変わる


 「それでも、やっぱり日焼けはイヤですよ......」



 そうですよね。
 白い肌でいたい、シミやソバカスの原因を作りたくない!
 って気持ちはよ~く分かります。

 でも、お肌が生まれ変わるサイクルが正常に維持されていれば、
 メラニンは新陳代謝によって外に出ていくもの。


 日焼けの度合いや、受けたダメージによって差はありますが、
 ある程度の時間が経過すれば、肌は白く戻るのです。

 特に、顔は肌が強くできている部分です。
 身体の他の部分に比べて、肌の色が戻るまでの時間も
 短いんですよ。



 「ええぇ? 顔の皮膚は弱いんじゃないんですか?」



 なぜかそう思われがちなんですよね。
 日焼け止めも、顔には特に念入りに塗っている人が多いことでしょう。
 でも本当は、むしろその逆なんです。



 「なぜ顔の皮膚は丈夫なんですか?」



 顔には、手足など他の部分に比べて
 皮脂腺や汗腺が多く存在しています。だから強いんです。

 みなさん、ちょっと考えてみてください。

 手や足は、洋服で覆っていますよね。
 でも、顔はどうでしょうか?


 年中無休で外に出ていますよね。
 夏の暑さも、冬の寒さも、素肌で受け止めているのです。

 頑丈でないはずが...ありませんよね?



 ▼本当の日焼け対策とは


 日焼け止めを過剰に塗ること。
 そしてそれを落とすために洗浄効果の強い洗顔剤を使うこと。

 これは、お肌を傷め、そしてそのサイクルを乱します。

 日焼けからお肌を守っているつもりが、逆効果。
 お肌に備わっているバリア機能を、
 わざわざ壊してしまっているのと同じなのです。



 「なんだかもったいないですねぇ」



 そうなんです。

 だから、本当に気をつけなくてはいけないのは、
 日焼け止めをせっせと塗ることよりも、
 ○皮膚が再生するサイクルを乱さないこと
 ○皮膚が持っているバリア機能を壊さないこと
 なんです。



 ▼シミはなぜできる?


 シミは、美肌の大敵。
 多くの人がそう思っているようです。

 しかし、嫌われるばかりで
 その意味、その役割についてご存知の人は少ないのではないでしょうか?


 シミは、皮膚のバリア機能が壊れてしまった部分にできるものです。
 壊れてしまった部分を補い、皮膚の内側を守っているのです。

 では、どんな場所が「壊れている」のでしょうか?

 それは、ニキビの傷や炎症を起こしている部分です。
 それらの部分を無防備に日差しにさらしていると、
 のちのちシミになってしまいます。


 だから、本当に気をつけなくてはいけないのは
 皮膚全体を日差しにさらすことではなく、
 バリア機能が壊れている部分を日差しにさらすことなんです。


 バリア機能を壊さずに紫外線対策をするには
 ○朝夕の日差しの弱い時に
 ○1週間くらい掛けて、10分~20分日光浴をする
 といいでしょう。


 そうすると、皮膚のメラニン色素が増えます。
 お肌を健康に保ちながら紫外線対策をすることができるんですね。

 その状態を維持できていれば、日焼けをしてしまっても、
 ある程度の時間が経過すれば肌が白く元に戻ります。


 夏本番が来る前に、
 みなさんもご自分の日焼け対策を考えてみてくださいね。


 次回もどうぞお楽しみに!


 ★牛田への感想・コメントはこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php



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