メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2008年01月22日配信

第131号 モニター測定の結果から『数字は語る?』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサーの牛田専一郎です。


 牛田は、2005年から"ある活動"を続けています。

 それは......
 読者さんのお肌を専用の測定器で測定し、
 状態についてアドバイスをさせていただく
 【モニター測定】です。


   ☆モニター測定の歴史が分かる!『秘密のプロジェクト』
    http://jstcd.or.jp/


 測定データの推移を追っていくと、
 『お肌の弱い人が何らかのダメージを受けると、
  数値に現れてくる』ということが分かります。

 ダメージを与えている要因は何なのか。
 どうすれば回復に近づけるのか。

 今回は、実際に測定したデータをご覧いただきながら、
 モニターさんとのやりとりをご紹介します。


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        ―― モニター測定の結果から ――

          『数字は語る?』の秘密


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 ▼測定で何が分かる?


 「測定では、皮脂・角質水分・紅班・メラニン・弾力の値を
  測ることができるんですよね。
  そして、皮脂量と角質水分量は加齢とともに低下しないので
  気にしないこと!」



 白木さん、そのとおりです。

 弾力値は数値が大きいほうが良く、
 100が一番良い数値です。


 弾力値にだけ目標数値があり、
 目の下:50、おでこ:60、ほほ:70
 となっています。

 紅班値とメラニン値は、弾力値と違って
 数値が小さいほうが良いのですが、
 100以下の人はほとんどいません。


 紅班値とメラニン値は20~30くらいの幅で、
 弾力値は10~20くらいの幅で、
 毎回良くなったり悪くなったりと変化しています。

 変動の幅には個人差がありますが、
 測定時のお肌の状態を反映しています。



 「2005年から始めた測定ですが、2006年6月にパソコンが壊れて
  それ以前のデータが消失してしまったんですよね......」



 そうなんです......。
 お肌の変化を知ることができる貴重な履歴を失ってしまったのです。

 『秘密のプロジェクト』スタート時からの測定モニターの
 みなさんには本当に申し訳ないと思っています。
 この場をお借りして、改めてお詫びを申し上げます。



 ▼2005年からモニターを続けているお二人を紹介します。


 ◎まずひとり目は、A.Mさん(30代/女性)。

 アルカリ性の温泉でお肌がガサガサになったり、日焼けをしたり......。
 測定を始めた3年前から現在に至るまで、
 いろいろな出来事がありました。

 現在の彼女は「完全湯シャン」で、洗濯には合成洗剤を使用。
 マフラーにも柔軟剤を使っていないそうです。

 しかし、これだけ"何もつけない"をパーフェクトに行っている
 A.Mさんでも、こんなに数値が変動しているのです。

 http://jstcd.or.jp/numberphotos/2008_1_21_amms/#am



 ▼測定結果を踏まえて――(1)


 牛田から「測定結果から何か思い当たることはありますか?」
 と質問をしたところ、こんな答えが返ってきました。



 「年末年始のお休み中にお肌がカサつき、
  仕事が始まるとともに治ったんです。
  不規則な生活をすると直ぐお肌に変調をきたします。
  不規則な生活は夏休みも一緒なのに、
  冬だけカサつくのはなぜですか?」



 夏は皮脂分泌量が多く、皮膚のバリア能が高くなります。
 それに対して、冬は気温が低く、皮脂分泌量も減少するため
 皮膚のバリア能が弱くなりやすいのです。

 A.Mさんのカサつきは、
 皮膚が"お肌を傷める何か"に接触したことによるものではなく、
 体内的なものが要因だったようです。



 「"何もつけない"をパーフェクトに行っていて、
  お肌を傷めるものに触れていなくても、
  こんなに数値が良くなったり悪くなったりするんですね」



 そうなのです。
 お肌には生まれつきの性質があり、
 生まれながらにしてお肌が強い方と弱い方がいます。
 後者の方は、日常的に肌に触れるものだけでなく、
 体調管理にも気を配ることが大切ですね。




 ▼紅斑値が66も上昇?


 ◎ふたり目の女性は、長年に渡ってニキビに悩まされてきたという
  M.Sさん(30代/女性)。


 2006年10月17日の段階で、目の下とおでこの
 紅斑値が400を超えています。
 このくらいの数値になると、お肌が赤く見えてしまいます。

 お仕事が忙しく、2006年10月から2007年5月まで
 間隔ができてしまいましたが、以後は定期的に測定に来られて
 紅班値も順調に推移していました。

 お肌から段々と赤みが引いていき、
 牛田も喜んでいたのですが......。

 ところが今回は、ほほの紅斑値が66も上がってしまったのです。

 http://jstcd.or.jp/numberphotos/2008_1_21_amms/#ms




 ▼測定結果を踏まえて――(2)


 いつものように「何か思い当たることはありますか?」と
 尋ねてみたところ。



 「最近、どちらかを下にして寝る癖がついてしまったんです。
  今までは上を向いて寝ていたんですが。
  自分でも薄々気づいてはいたんですが、まとめ買いをした
  石けんで洗濯していることが原因かもしれません......。
  すぐに合成洗剤に変えます!」



 お肌が傷んでいる人・弱い人は、
 "お肌を傷める要因となるもの"に
 ひとつでも接触しているとダメージを受けてしまいます。

 たった1種類で......と思う方もいるかもしれませんが、
 シャンプーも、ファンデーションも
 柔軟仕上げ剤も、その「ひとつ」になり得ます。


 特に、体調を崩しているときは要注意。

 皮膚のバリア能が弱くなっている状態で
 お肌を傷めるものに接触すると、
 お肌がますます変調をきたします。

 接触を続けている限り、
 ダメージを受けた肌は元に戻らないのです。


 どうして石けんが......?
 と思った方は、下のバックナンバーを読んでみてくださいね。


  ☆第82号 『お肌にやさしい? 石けん』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/07/82.php

  ☆第125号 やわらかい手触り?『柔軟剤』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2007/12/125.php


 次号も"測定モニターの数値から見えてきたこと"
 についてお話します。

 どうぞお楽しみに!



 ★牛田への感想・コメントがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php



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