メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2016年08月09日配信

第520号 夏もつけない『非接触生活式・夏のスキンケア』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/08/09━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第520号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 夏本番を迎え、"夏の肌トラブル"についての
 情報を耳にする機会が増えてきました。

 たとえば......

 ◯紫外線や汗、エアコンなどは肌ストレスとなりやすく、
  そのダメージは秋に出る!

 ◯夏の乾燥には化粧水、毛穴の開きには引き締め美容液、
  シミ・ソバカスには美白化粧水、紫外線対策にはUVケア用品!


 などなど。

 不安になって夏用の化粧品を手にする前に、
 非接触生活式・夏のスキンケアをおさらいしましょう。
 

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             ── 夏もつけない ──

          『非接触生活式・夏のスキンケア』の秘密

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 ▼非接触生活は、夏も同じです


 「非接触生活を実践していても、夏用の化粧品が必要!
  という記事や広告を毎日のように目にしていると、
  だんだん不安になってきます......」


 そうかもしれませんね。

 でも白木さん、
 非接触生活に四季はありません。
 実践の内容は1年を通じて同じです。

 一次刺激性物質に触れないように過ごしていれば、
 夏であっても、肌トラブルを防ぐことができます。






 ▼夏ならではの接触に気をつけて


 非接触生活の基本はオールシーズン共通ですが、
 夏ならではの"一次刺激性物質に触れやすい状況"があります。

 たとえば、こんなことに気をつけましょう。



 (1)汗を手やハンカチで拭う
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  夏は汗をかきやすい季節。

  額の汗を手で拭ったり、バッグやポケットに
  じかに入れていたハンカチで顔や首筋を拭いたりすると、
  肌の弱い人は赤みやかゆみが出てしまうことがあります。

  手やハンカチを介した間接接触に気をつけましょう。

  実は、汗そのものも一次刺激性物質のひとつですが、
  肌が傷んでいなければ、赤みやかゆみが出ることはありません。

   ☆第288号 汗が原因じゃない? 『汗をかいたとき』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/08/288.php 




 (2)手を洗わないまま洗顔する
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  顔のテカリやベタつきが気になって
  つい顔を洗いたくなるという方も多いかもしれませんね。

  水またはお湯のみの洗顔(洗浄剤を使わない洗顔)であれば、
  1日に何度洗っても、肌に影響はありません。

  ただし、洗顔するときは、手洗いを忘れずに。
  流水のもと、ペーパータオルを使って手を拭うように洗い、
  手についた一次刺激性物質を落としてから、顔に触れましょう。

   ☆手の洗い方(2番目の動画です)
   http://jstcd.or.jp/dataroom/2014_06_20140612/ 


  肌がベタついていると、ついゴシゴシと強くこすりがちになりますが、
  ぬるま湯でやさしく洗うだけで、充分に落とすことができます。

  一次刺激性物質に触れずに過ごしていれば、
  肌の過剰なベタつきはなくなります。




  (3)腕や脚が、電車や車のシートなどに触れる
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  夏は、肌の露出が増える季節です。

  腕が抗菌加工をしたデスクマットに触れたり、
  膝の裏が電車のシートやソファなどに触れたりすると
  赤みやかゆみが出ることがあります。



 
  (4)手で髪に触る
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  髪をまとめたりほどいたり、髪の長い人ほど
  髪に触れることが多くなります。

  髪によく触れていると、髪を介して間接接触をしてしまい、
  頬や首にかゆみやブツブツができることがあります。




  (5)加工された衣類や帽子に触れる
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  肌の弱い人が冷感素材の肌着を着て、
  背中にかゆみや湿疹が出た事例があります。

  また、UV加工をした帽子をかぶって
  額に肌トラブルが出てしまうこともあります。

  肌に直接触れるものは、加工されていないものを選びましょう。






 ▼体調管理もしっかりと


 夏は、室内外の気温差が大きくなります。
 外は暑く、電車やオフィス、お店などは
 寒いほどに冷えていることがよくあります。

 人間の身体には、体温を一定に保つ体温調節機能があり、
 気温差が大きいほど、これが忙しく働きます。

 このため夏は体力を消耗しやすく、肌のバリア力も低下しがち。
 肌を傷めるものに触れると、その影響を受けやすくなります。

 また、冷房や冷たいものの摂り過ぎで身体が冷えると
 身体全体の新陳代謝が衰えてしまいます。

 室内では羽織るものやひざ掛けを活用して
 寒さを感じないようにしましょう。

 暑いと食欲もなくなりがちですが、
 しっかりと栄養のあるものを食べ、
 運動と休養も、忘れないようにしてくださいね。






 ▼おわりに


 今回は、非接触生活の基本は夏も同じであることをおさらいしつつ、
 夏に気をつけたいポイントをご紹介しました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「夏は何かと"つける"誘惑の多い季節ですが、
  何もつけずに過ごしていい。何もつけないほうがいい。
  ということを確認できて、安心しました」


 運動・栄養・休養をしっかりとって
 "つけない夏"を楽しんでくださいね。






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  →→http://jstcd.or.jp/contact/

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