メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2011年08月09日配信

第288号 汗が原因じゃない? 『汗をかいたとき』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサーの牛田専一郎です。


 8月に入り、残暑が厳しくなってきましたね。
 この季節、毎年恒例のご報告メールが増えているようですが、
 いかがですか、白木さん。


 「汗をかいたときのお問い合わせが増えていますね。
  今年も相変わらず、たくさんいただいています」


 そうですね。

 これまでも何度か取り上げていますが、
 「今年は平気です」というご報告よりも
 まだトラブルのご報告のほうがたくさん届いています。

 この時期は、暑くて汗をかくので、汗が原因と思いがちですが、
 夏の肌トラブルの原因は、実は汗ではないんですよ。


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         ── 汗が原因じゃない? ──

         『汗をかいたとき』の秘密

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 ▼トラブルの原因は「汗」ではない?


 毎年夏になると、汗をかいた時に
 「かゆい」「汗疹ができる」「赤みが出る」
 というご報告がたくさん届くようになります。

 今年も例外ではありません。

 汗によるトラブルについては
 これまでも何度か取り上げていますが、
 毎年、トラブルのご報告がたくさん届くのは、
 これまで強調していなかった原因がありそうです。


  ・夏は、肌の露出による無意識の接触が増えること
  ・その間接接触に気づきにくいこと


 こんな原因があるかもしれません。

 ただ、今年のご報告メールにはいつもと違う傾向が。

 メールをくださる方の中には、
 「何かに接触している」としっかり認識し、
 それが原因と考えている方が増えています。



 ◆何かに接触しているのでしょうか

 ┌────────────────────────────
 |【恒例の汗疹ができてしまいました】
 |
 | 毎年恒例の汗疹に悩まされています。
 |
 | 以前の配信で「接触を断っていれば汗疹も大丈夫」と
 | あったので、実際は接触に気付いてないのかな?
 |
 | 汗をかいた後、仕事中はトイレに行った時に水でぬらした
 | ハンドタオルで拭くように心がけてはいるのですが。
 | 忙しい時などそれもできない事もあって
 | かゆみとの戦いになります。
 |                     (40代・女性)
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 |【どうしてもかゆみ、赤みが】
 |
 | 首は、汗の季節になると、
 | どうしてもかゆみ赤みが出てしまいます。
 |
 | 生まれつき弱い肌でも、一次刺激物と接触しなければ、
 | 汗でかゆみや赤みがでることはないのでしょうか?
 | 無意識に刺激物に接触していると
 | 考えたほうがよいのでしょうか?
 |                     (40代・女性)
 └────────────────────────────


 汗はアルカリ性ですので、一次刺激性物質です。
 でも角質層のバリア機能が正常なら、
 汗が直接、かゆみの原因になることはありません。

 昨年の猛暑の季節にお送りしたメルマガでもお知らせしましたが、
 何か一次刺激性物質との
 接触が残っていることが考えられます。


 ☆詳しくはこちらをご覧ください

 第248号 猛暑のしわざ?『汗とかゆみ』の秘密
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2010/09/248.php

 第249号 猛暑のしわざ?『真夏のニキビ』の秘密
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2010/09/249.php



 ◆汗をかいた時のかゆみの原因を分析できている方も。

 ┌────────────────────────────
 |【ふきんの抗菌剤が原因かも】
 |
 | 最近は汗をかいた時、顔や首などがむずむずと
 | とてもかゆくなり、なるべく手で顔を触らない様には
 | しているのですがついかいてしまい、あまりよい
 | 状態ではないです。
 |
 | 刺激性物質との接触があり傷んでるから
 | 汗でかゆくなるのだと思いますが、思い当たるのは
 | 最近始めたパート先(飲食店)で使っているダスター
 | (ふきん)です。
 |
 | 毎日薬剤で殺菌をしているもので、それを素手で常に
 | 触っているのでなるべく手をティッシュで
 | 流水で流してはいるのですが、
 | 多分そこからの接触ではないかと思います。
 |                     (30代・女性)
 └────────────────────────────


 "何もつけない生活"の8項目を実践しているのに、
 汗をかくとかゆいというときは、
 一番気づきにくい「間接接触」の影響が考えられます。





 ▼夏に増える?無意識の接触


 夏になると、実は接触の機会が増えています。
 なぜだかわかりますか、白木さん。


 「う~ん......。
  夏は半袖を着たり、襟の開いた服を着たり、
  肌を露出することが多くなりますよね」


 そうなんです。

 そのため、いつもと同じ生活をしていても、
 ソファや椅子、デスクに直接肌が接触する機会が増えて、
 そこについている柔軟剤や抗菌剤の影響を受けやすくなります。

 こちらのモニターの方からは
 腕のシミが濃くなってしまったというご報告をいただきました。

 ┌────────────────────────────
 |【腕のシミが濃くなってしまいました】
 |
 | 先日気づくと、asvcのお蔭で薄くなっていたハズの
 | 腕のシミが濃くなっていました!凄いショックです・・・。
 | 恐らく、私の仕事場はガラス張りで
 | 日光が相当入って来る環境の為、
 | 夏の強い紫外線に
 | 長時間さらされ続けたせいかな?と思うんですが...。
 |
 |                     (30代・女性)
 └────────────────────────────


 お送りいただいた写真を見ると、
 シミがあるのは、ちょうど腕がデスクに接触する部分でした。
 デスクマットなどの抗菌剤と接触した影響が考えられます。


 「紫外線のせいではないんですか?」


 ええ。肌の弱い人は、一次刺激性物質との接触が続くと、
 シミが濃くなることがあります。

 夏は、いつもより無意識の接触の機会が増えるうえに、
 一次刺激性物質である汗が加わります。
 特にトラブルが出やすい季節なのかもしれません。





 ▼おさらいを兼ねて


 "何もつけない生活"8項目を実践していても、
 汗をかくとかゆい......。

 接触の機会が増える夏はいつもより
 顔、身体に接触するものに気をつけて
 生活しましょう。



 ◇-----------【夏のトラブルを防ぐ4つの対策】-----------◇


 <1.原因となっているものを探してみましょう>

 いつもお知らせしていることと同じなのですが、
 まずは、原因となっているものを探してみましょう。

 例えば、夏は普通に椅子に腰掛けるだけでも、
 腕や膝の裏が無意識に椅子に接触することがあります。

 なかなか接触を避けるのは難しい状況もありますが、
 まずは原因を知ることが対策につながります。




 <2.かゆくても手で顔や腕などを触らない>

 測定をしていて気づくことですが、
 ほとんどの方が、湿疹やかゆみのある部分を気にして、
 よく手で触っています。

 かゆいとついつい触ってしまいがちですが、
 手にはいつも柔軟剤や抗菌剤がついていると考えてください。

 触ることでトラブルを悪化させてしまいますので、
 注意しましょう。




 <3.バッグに直接入れたハンカチで汗を拭かない>

 バッグに直接入れたハンカチには、
 バッグの仕上げ剤などが付着しています。
 ハンカチは、バッグに直接入れないように工夫しましょう。

 ハンカチについて、こんなお問い合わせも届いています。

 ┌────────────────────────────
 |【指定の洗剤で洗っているのに?】
 |
 | 最近なぜかにきびが出来てしまいます
 | 暑さのせいでしょうか?
 |
 | 日中顔がべたつくのでリキッドトップで洗ったハンカチで
 | べたつきをおさえていますがバックの中に入れている
 | ハンカチなので雑菌がついているかもしれないですが・・・
 |
 |                     (40代・女性)
 └────────────────────────────


 指定の洗剤(トップクリアリキッド)で洗った
 ハンカチやタオルでも、
 直接バッグに入れたものや、手を拭いたものには
 柔軟剤や抗菌剤が付着しています。

 直接バッグに入れたものや、
 手を拭いたハンカチ、タオルでは、
 顔や首筋などを拭かないようにしましょう。


  ◇おさらい、汗を拭く時は

 汗にはミネラル分も含まれていますので、
 乾いたタオルで水分を取るのではなく、
 濡れたタオルでミネラル分をふき取ってくださいね。

 一番よいのは、ミネラル分を洗い流すことです。
 メイクをしていなければ、顔はバシャバシャ洗えます。
 頭や身体はシャワーで流しましょう。

 乳幼児は汗ばんだら一日に何回か沐浴をしてあげましょう。





 <4.汗をかいても洗浄剤は使用しない>

 汗をかくので、シャンプーや石けんを使ってしまう......
 という方も、ときどきいます。

 シャンプーや石けんなどの洗浄剤は一次刺激性物質。

 肌を傷めるものとの接触を増やすと、
 ますます、かゆみや赤みを悪化させてしまいます。

 汗をかいても、
 洗浄剤は使わないようにしましょう。





 ▼うれしいご報告「汗をかいてもトラブルが出なくなった!」


 汗をかくと、誰もが「かゆくなる」と思いがちですが、
 肌が傷んでいなければ、かゆみが出ることはありません。

 こんなうれしいご報告が届いていますので、ご紹介しましょう。

 ┌────────────────────────────
 |【赤みや痛みがなくなりました】
 |
 | 今年の夏は、毎年悩まされていた
 | 汗による赤味や痛みがほとんどありません。
 | 上手く過ごせているのかもしれません。
 | とてもうれしいです!
 |                                   (30代・女性)
 └────────────────────────────


 ┌────────────────────────────
 |【汗でもかゆくなりません】
 |
 | おかげさまで肌荒れもせず、
 | 汗でかゆくなるのもありません。
 |                     (40代・女性)
 └────────────────────────────




 ▼まとめ ~汗の影響も肌の強さ次第~


 さて、今週は
 「汗をかいたとき」の秘密についてお届けしましたが、
 白木さん、いかがでしたか?


 「汗をかくと誰でもかゆくなるものだと思っていましたが、
  無意識の接触にも気をつけなくちゃいけないんですね~。

  肌の強い人は接触があっても、夏にトラブルが
  出ることはないんですか?」


 そうですね。

 肌が強いタイプの人は、
 生理前にニキビができた経験がないように、

 一次刺激性物質に接触していても、
 汗をかいたときに皮膚トラブルを起こしません。

 汗をかくと
 「かゆい」「汗疹ができる」「ニキビができる」「赤みが出る」
 という方は、肌の弱いタイプの人です。

 肌の弱い人でも、角質層のバリア機能が正常であれば、
 汗そのものがトラブルの原因になることはありません。

 肌を傷める原因である一次刺激性物質との、
 直接的接触、間接的接触を避ける
 "何もつけない生活"を実践して、

 皮膚トラブルのない健康な素肌を取り戻しましょう。


 ☆第285号 始めませんか? 『何もつけない生活』の秘密
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/07/285.php

 ☆第286号 8項目の完全実践を! 『何もつけない生活』の秘密(2)
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/07/286.php



 "何もつけない生活"を実践して
 汗の季節も快適に過ごしてくださいね。



 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-ryouhou.com/archives/06info/info.html





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            ☆編集後記☆
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