メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2014年02月18日配信

第398号 どんなときに低下する?『肌のバリア力』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014/02/18━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第398号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 肌は、日々変化しています。

 非接触生活を送るなかで
 そのことを実感している方も多いでしょう。


 「ここ数日、なんだかカサカサしてるんですよね。
  普通に過ごしているつもりなのに、どうしてかしら?」


 いま、白木さんの肌は
 あまり調子が良くないようです。

 肌のバリア力は、どんなときに低下するのでしょうか。
 今回はその要因について考えます。



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           ── どんなときに低下する? ──

               『肌のバリア力』の秘密

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 ▼Nさん(女性)から、こんなお問い合わせが届いています

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 | 
 | いつも貴重な情報、
 | メールマガジンをありがとうございます。
 | 
 | 皆さん前向きに実践されておられ勇気付けられます。
 | 
 | 頭で分かるようで、日々の実践に
 | 結びつけることを難しく感じています。
 | 
 | 食事や、生活習慣、ストレス等によって
 | 肌の調子が大きく変わるように感じていますが、
 | いかがでしょうか?    
 |       
 └────────────────────────────


 前回のメルマガでもお話しましたが、
 肌も身体の一部ですので、
 心身の状態が反映されます。

  ☆第397号 非接触生活式?『アンチエイジング』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2014/02/397.php


 食事や運動、ストレスなどによって
 肌のバリア力は変化しています。

 そして、心身の状態が悪いときは、
 肌のバリア力も低下します。






 ▼測定数値に影響を与えるもの


 では実際に、どんなときに
 肌のバリア力が変化するのでしょうか。

 臨床の数値を見てみましょう。


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 ◆メラニン値が上がるとき(くすみ・色素沈着)

  →風邪などの体調不良、睡眠不足、疲れ、
   紅斑値の高い状態が続いたとき

  (※体調によってメラニン値が上がっても
    肌が黒く見えたり、くすんで見えたりすることはありません)


 ◆弾力値が下がるとき

  →風邪などの体調不良、睡眠不足、
   一次刺激性物質との強い接触があったとき


 ◆紅斑値が上がるとき(肌の赤み・炎症)

  →顔がほてっているとき
   一次刺激性物質との接触があったとき

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 肌の測定をしていると、
 さまざまな要因で数値が上下していることが分かります。

 週1回測定をしても、
 同じ数値が出ることはありません。


 「体調の悪いときに
  一次刺激性物質に接触すると、
  どうなってしまうんでしょうか?」


 先ほどお話したとおり、
 体調の悪いときはバリア力が低下していますので、
 普段以上にトラブルが見た目に現れやすくなります。

 ただ、最近のご報告や測定の知見から、
 バリア力が低下していても
 一次刺激性物質との接触がなければ、
 肌がカサつくことはないように感じています。






 ▼ビギナーが感じやすい不調の原因は?


 『非接触生活を始めたら、
  接触するものの影響を受けやすくなったような気がする』

 『以前は何を使っても平気だったのに
  急に肌にトラブルが起きるようになった』


 非接触生活ビギナーの方から
 よくこんなご相談をいただきますが、
 何もつけないことによって
 肌が弱くなったり、敏感になったりすることはありません。

 乳液やファンデーションなどをつけなくなったことで
 素肌の状態が分かりやすくなっただけ、
 という可能性もありますが......

 肌の状態が良くないときは、

 ◎心身の調子はどうか
 ◎自覚していない接触がないか

 を確認してくださいね。

 これらの要因が重なると、
 急に肌トラブルとなって現れることがあります。






 ▼まとめ ~ 身体によいことは、肌にもよいこと ~


 非接触生活では、
 何もつけていない素肌の状態と向き合うことになります。

 一般的には、きれいな肌を保つための方法として
 化粧品などをつけることが重視されがちですが。

 肌も身体の一部であることを忘れずに、
 心身のメンテナンスを日々心がけましょう。

 実際に、非接触生活を始めた方々から
 ・運動や食事にも気をつけている
 ・ストレスをためないようにしている
 というご報告をよくいただきます。


 前回のアンチエイジングのお話にも通じますが、
 運動・栄養・休養は健康の基本です。

 一次刺激性物質との接触に気をつけながら、
 心身ともに健全な毎日をお過ごしくださいね。


 Nさんのメールにもありましたが、
 頭ではわかっていても
 なかなか実践に結び付けられないという方には
 こちらがおすすめです。

 ☆非接触サポートプログラム
  http://jstcd.or.jp/supportprogram/hsp/
 
  7日間で学べる「ラーナー講座」を
  ぜひ、読んでみてくださいね。




 ☆ご意見をお待ちしております。
  質問・疑問なども、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php


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