メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2015年09月08日配信

第475号 洗濯は?入浴は?『同居の家族がいるときは』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015/09/08━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第475号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 『家族も一緒に非接触生活を始めました』
 というご報告をいただく一方で、

 『なかなか理解を得られません』
 というご相談も届いています。

 同居する家族が非接触生活を実践していない場合、
 どのように過ごせばよいのでしょうか。

 今回は「洗濯」「入浴」「その他日常生活」
 の3つに分けてお話いたします。



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            ── 洗濯は? 入浴は? ──

            『同居の家族がいるときは』の秘密

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 ▼洗濯


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  ◆『自分だけ指定洗剤を使っても効果なし?』(50代・女性)
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  義父母と同居で、洗濯機は同じ物を使っています。

     

  私は非接触生活研究会指定の洗剤(トップクリアリキッド)、
  義母は異なる洗剤と柔軟剤を投入しています。

  この場合、効果は半減しますか?

  こればかりは私の自由にならない問題です。
  参考までに、対処方法があればお聞かせ下さいませ。

 

  トップクリアリキッドは2019年4月24日の
  リニューアルで肌の弱い方にはおすすめできなくなりました。

  現在おすすめできる洗濯洗剤は
  下記のみとなりました。

  洗濯洗剤↓
  https://soundstyle.co.jp/goods/84.html

  洗濯用中性洗剤↓
  https://soundstyle.co.jp/goods/83.html
  (2018.5.24)

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 【対策】~ 肌に触れるものは手洗いを ~


 石けん由来の洗濯洗剤や
 柔軟剤、抗菌剤が配合されている洗濯洗剤の成分は
 洗濯槽に残留します。

 自分が指定の洗剤を使用していても
 家族がそれ以外の洗剤を使用していれば、
 洗濯槽に残留した成分が洗濯物に付着してしまいます。

 顔や身体に肌トラブルのある方は、肌に直接触れるもののみ、
 指定の洗濯洗剤を使って、手洗いしましょう。

 非接触生活の実践者のなかには、
 一人用のバケツ洗濯機を使用している方もいます。

 長い時間、肌にじかに触れる衣類や寝具は、
 肌の状態に大きな影響を及ぼしています。

 ご自分のものは、洗剤も洗濯槽も分けて洗いましょう。






 ▼入浴


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  ◆『家族と同じお湯に浸かって大丈夫?』(30代・女性)
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  浴槽は熱いお湯とスポンジだけで洗っていますが、
  家族は石けんやシャンプーを使用しています。

  家族が入った同じお湯に
  浸かっても大丈夫でしょうか?

  一番風呂じゃないとダメでしょうか?

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 【対策】~ 入浴中・入浴後の接触に気をつけましょう ~


 家族が使用した石けんやシャンプーは
 浴槽や浴室の床に付着しています。

 自分では石けんやシャンプーを使っていなくても、
 浴槽や浴室の床に接触すると
 お風呂上りに身体がかゆくなったり、
 顔に赤みが出たりする場合があります。

 一番風呂でなければいけない、ということはありませんが
 次のことに気をつけましょう。


 (1)入浴前にすぐに浴室の床を流す

  浴室に入ったらまず、浴室の床を水やお湯でよく流しましょう。
  浴室の床に洗剤類が残っていると、
  かかとや足の裏のカサつきやひび割れの原因となります。


 (2)顔や髪を洗う前に手洗いを

  蛇口にも石けんやシャンプーが付着しています。
  蛇口に触れた手で顔や髪に触ったり、
  手ぬぐいに触れて顔や身体を洗ったりすると
  間接的に一次刺激性物質に触れることになります。

  顔や髪を洗うときは、その前に必ず
  手ぬぐいでよく手を拭いながら
  手に付着した一次刺激性物質を洗い流しましょう。


 (3)洗面器・タオル・ヘアブラシを共用しない

  ・家族が髪や身体を拭いたタオル
  ・家族がボディタオルを洗った洗面器
  ・家族が髪をとかしたヘアブラシ

  家族が石けんやシャンプーを使用している場合は
  これらにも一次刺激性物質が付着しています。
  肌や髪に触れるものは共用を避けましょう。






 ▼日常生活


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  ◆『家族が難色を示しています』(20代・女性)
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  同居している家族は、非接触生活に難色を示しています。
  シャンプー、リンス、石けん、ハンドソープも使っています。

  衣類用洗剤は変えてもらい、
  初めて着る服・他の洗剤を使用したものなどは
  2度洗いをしてもらうように頼み、実行中です。

  お風呂で触れるものは、全て
  手ぬぐいで拭ってから使用するように気をつけています。

  ですが、寝るときは家族と同じ布団で一緒に寝ています。
  シーツや枕カバーも指定の洗剤で洗い直していますが、
  意味がないでしょうか?

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 【対策】~ まずはご自分のできる範囲での実践を ~


 非接触生活をしていない家族と同じものを使用すれば
 間接接触をして肌の改善が遅くなる可能性が高くなります。

 難色を示されているとのことですが、肌の強い人に
 非接触生活について理解してもらうのは難しいことです。

 分かってもらえないからと言って
 関係が悪くなってしまうのは良くありません。

 説得をするのではなく、
 まずはご自分でコントロールできる範囲で
 非接触生活を実践してくださいね。

 8つの生活習慣を実践しながら
 間接接触に気をつけることで
 肌へのダメージを最小限に抑えることができるでしょう。






 ▼おわりに


 今回は、同居の家族が非接触生活を実践していないとき
 どのように過ごしたらよいか、というお話をしました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「家族が石けんやシャンプーを使用していれば、どうしても
  間接接触をしやすくなりますから、悩ましい問題ですよね。

  牛田さんがおっしゃるように
  肌の強い方には理解しにくいことですし......。
  難しいですね」


 非接触生活が早くスタンダードになってほしい、
 という声も届いています。

 非接触生活が肌の弱い人の選択肢として認められるよう、
 これからも活動を続けていきます。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://jstcd.or.jp/contact/


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