メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2005年01月25日配信

第14号 濃~~い関係! 『皮膚と脳』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 このメールマガジンでは、
 『なにもつけない』という提案を軸に


  ●皮膚の役割
  ●皮膚の健康と美しさを保つ方法
  ●小じわ
  ●ニキビ
  ●シミ


 ...といった話題を取り上げ、お話してきました。


 美容業界の主流は『つけるケア』です。
 しかし、私が提唱しているのは『つけないケア』。


 だから、不安や抵抗を感じる方が多いだろうな。
 受け入れていただくには時間がかかるだろうな。
 そう思っていました。


 創刊時は、ひたすら
 「一人でも多くの方に皮膚生理について知ってほしい!」
 「ご自分の肌質を知ったうえで化粧品を楽しんでほしい!」
 という一心でした。それだけお伝えできれば十分と思っていました。


 ところが、みなさんからの暖かい励ましや喜びのメッセージに支えられて、
 「オリジナルの化粧品を作ってみよう!」
 「そのための会社を設立しよう!」
 と決意するまでに至ることができたのです。


 改めて申し上げます。
 読者のみなさん、本当にありがとうございます!!


 そして、ひととおり、私の基本的な考え方をお伝えしてきたところで、
 「もっと皮膚生理について理解を深めてほしい!」
 という欲が出てきてしまいました。


 そこで、今日みなさんにコッソリお教えしたい、新たな秘密は...


 『皮膚と脳』の秘密。


 ご存知でしたか? 両者の繋がりは、とっても深いのです。


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       濃~~い関係! 『皮膚と脳』の秘密


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 ▼皮膚だって臓器です


 人間の身体は、いろいろなパーツで構成されています。
 パーツのことを、医学的には「臓器」と表現します。


 さて、みなさん。
 「臓器」という言葉から、何を連想するでしょうか?


 胃? 腸? どちらも正解ですね。


 しかし、大切な部分を忘れていませんか?
 そう!
 皮膚も、生命維持に欠かせない大切な臓器のひとつなのです。


 頭のてっぺんからからつま先まで、あなたの全身を薄い膜で覆うことで、
 さまざまな外界の刺激から、身体の内側を守る働きをしています。




 ▼意思で動く臓器、動かない臓器


 臓器には、大きく分けて2種類あります。


 1)人間の意思によってコントロールすることができるもの
 2)人間の意志によってコントロールできないもの


 ちょっと堅苦しい表現ですが、
 1)を随意の臓器、
 2)を不随意の臓器、と呼ぶことにします。


 手足や顔は意思によって動かすことができますね?
 よって、随意の臓器には、骨格筋などが該当します。


 反対に、人間の意思の及ばない皮膚や胃腸などは
 不随意の臓器に該当します。


 胃は、動け! と命令しても動きませんよね(笑)。




 ▼意思と臓器をつなぐ脳


 臓器には2種類ある...とお話しましたが、
 それらを支配している場所は1箇所です。


 どこでしょうか?
 そう、それが『脳』です。


 随意の臓器は、大脳。
 不随意の臓器は、脳幹部分がそれぞれ司っています。


 そして、両者は互いに影響を与え合っているのです。


 例えば、強い憎しみや悲しみなど、
 ネガティブな情動が生まれたとき。
 大脳に乱れが生じます。
 その乱れは、自律神経や内分泌を司る脳幹部に影響を与えます。
 そして、胃が痛くなったり、顔色が青ざめたりするのです。


 あるいは、喜びや感動など、
 ポジティブな情動が生まれたとき。
 大脳が昂り、脳幹部が刺激を受けます。
 その刺激は交感神経や内分泌に影響を与えます。
 そして、鳥肌が立ったり、頬が紅潮したりするのです。


 逆に、体調の不調から憂鬱になったりすることもあります。
 自律神経や内分泌(ホルモン)のバランスが崩れ、
 脳幹部に乱れが生じると、大脳が影響を受け、不定愁訴となります。


 ポジティブな感情であれ、ネガティブな感情であれ、
 人間の喜怒哀楽は人間の身体に影響を及ぼします。


 たとえ不随意の臓器であっても、
 間接的に意思の影響を受けているのです。




 ▼牛田がお伝えしたいこと


 今まで読んでくださっていた読者のみなさんの中には、
 「なんで今回は脳の話なんだろう?」
 と唐突に感じられた方もいらっしゃるかもしれません。


 脳と皮膚のお話で、牛田が伝えたかったこと。
 それは、お肌と脳は無関係ではないということ。
 密接に繋がり合い、絶えず影響を受けているということです。


 お肌の悩み相談を伺っていると、
 トラブルの原因を身体の外側に求めている方が多いように感じます。


 気温、湿度、化粧品が合わない...


 もちろんそういった外的な環境も皮膚生理に影響を及ぼす一因です。
 しかし、それだけではありません。
 人間の意思、つまり『こころ』の在り様も大きな要素なのです。


 人間の「健康」とは、身体と精神の健康のことを指しています。
 お肌についても全く同じことが言えます。
 美しく健康なお肌を手に入れるには、
 気持ちを"快い状態"にする心がけが欠かせないのです。


 このことは、「大人のニキビ」のメカニズムを解説する際の
 基礎知識になります。
 以前にも取り上げましたが、後日さらに詳しい解説をさせていただこう
 と考えていますので、どうぞご期待ください!


 ○大人のニキビ バックナンバーはこちらから
  原因編:
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2004/12/8.php
  予防編:
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2004/12/9.php
  対処編:
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2004/12/10.php


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 皮膚と脳のお話、いかがでしたか?
 ちょっと難しく感じられたかもしれませんが、
 少しでも「あ、そうなんだ~」と思っていただけたら嬉しいです。


 次週も秘密の話におつきあい下さいね。
 どうぞお楽しみに!



 

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