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2025年08月05日配信

総まとめ?『〇〇肌』の秘密 | 第855号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2025/08/05━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第855号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 これまで5つの肌質の特徴と
 各症状の発症機序を、皮膚科学の観点から
 解説してきました。


 「毎回、人によってこんなに
  違いがあるんだ!と驚きました」


 今日はまとめとしておさらいしましょう。

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             総まとめ?

          『〇〇肌』の秘密

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 ▼カギとなるのはバリア力でした


 肌タイプは全部で5つでしたね。

 「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」
 「混合肌」「敏感肌」

 そして各症状、カサつき、かゆみ
 角栓、ニキビ、毛穴の拡がり、毛孔性角化症、赤み
 ベタつき、ヒリヒリ感。

 肌タイプによって様々な特徴がありました。

 人体は、厚さわずか0.02mmの薄い角質層が
 「体内を守る」という重要な
 役割を担っています。

 皮膚の角質層は、死んだ細胞の角質を何層も重ねて
 その隙間を細胞間脂質で接着しているのでしたね。

 『細胞間脂質の接着力が低下しやすい人』が、
 炎症起因物質との接触によって
 皮膚のバリア力が低下したり破られたりして
 起こる症状がこんなものでした。


 ◇カサつき、かゆみ
 ◇角栓、ニキビ、毛穴の拡がり、赤み
 ◇ヒリヒリ感


 「全部バリア機能の低下や、バリアが
  破られたことによって起きてるんですよね!」


 そうなのです、白木さん。

 『侵襲によって起きる』でしたね。

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 侵襲とは:
 
 生体の内部環境の恒常性を
 乱す可能性がある刺激全般をいう。

 ここでは、皮膚の内部環境の
 恒常性(バリア機能)を乱す要因です。
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 「べたつき」だけは皮脂を洗浄剤で
 取り過ぎてしまうことによる、皮脂分泌促進の
 反応でした。

 これも恒常性を維持しようという反応ですね。





 ▼普通肌以外の〇〇肌は


 「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」に
 当てはまる人は、一次刺激性物質との接触によって
 皮膚のバリアが破られやすい人、ということです。


 「水分不足でも、過剰な皮脂分泌が原因でも
  なかったんですよね」


 ええ。
 びっくりした方もいたかもしれません。


 「原因は解明できても、人によって症状が
  異なる理由はまだ未解明でした」


 はい。

 最初の発症機序が同じでも異なる症状になったり、
 部位によって反応が変わったり。
 未解明な部分もまだたくさんあります。


 ただ確かなのは、
 基本的に〇〇肌の症状がある人には
 化粧品は勧められないということになります。





 ▼対策は1つ?


 体外的な原因だけでなく、
 ストレスや体調によって細胞間脂質の接着力が
 低下することもありますが。

 それでも、そこに体外的な接触(侵襲)が
 加わらなければ症状となって現れることはありません。

 接触がなければ誰でもバリア力(恒常性)を
 維持できるのでしたね。


 「そこで牛田さんがいつも言っている
  8つの生活習慣につながるんですね」


 はい、白木さん。

 〇〇肌の肌質は生まれつきのものでは
 ありませんから、症状を起こすものと接触しなければ
 健康な状態に戻ります。


 「これ以外に方法はないんですか?」


 そうですね......。
 副作用がなく非侵襲的な方法は
 今のところ非接触生活だけと牛田は考えています。





 ▼忘れていました


 6週に渡って〇〇肌を解説してきました。
 いかがでしたでしょうか。

 少し専門的な内容がありましたが、
 発症機序がわかれば、どんなものが自分の肌の恒常性を
 乱すか判断できるようになります。

 ぜひご感想をお寄せくださいね。


 あっと......。
 『シミ』を忘れていました。

 次回にいたしましょうか。



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