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2025年12月23日配信

歯磨き粉で?『荒れてしまうときは』の秘密 | 第873号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2025/12/23━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第873号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 今週は毎日している歯磨きの話題です。


 「歯磨き粉で唇やあごに
  カサつきが起きている方がいますね」


 はい。
 ご質問が届いています。

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            歯磨き粉で?

       『荒れてしまうときは』の秘密

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 ▼唇の荒れ?


 Aさんからのご質問です。


 Aさん
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 歯磨き粉は界面活性剤が入っていると思うので、
 避けたいですが、色素沈着は改善したり、
 予防したいと思うので、何か良い製品か
 代用や方法は有りますでしょうか?

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 「歯磨き粉についてのご相談、
  そういえば前にもいただいていましたね」


 そうですね、白木さん。

 ワセリンベースのリップクリームの
 モニタリングを行ったときにもこんなメッセージを
 複数の方からいただいていました。


 Iさん
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 唇があれないように歯磨きをする前、
 寝る前、朝起きて歯磨きする前、出勤前も
 全部ワセリンの大きなチューブから手に取って塗っています。

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 Tさん
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 リップクリームで唇の皮が剥けて痛くなる。
 歯磨き粉でも同じ症状になります。

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 唇が荒れやすい方は歯磨き粉でも
 皮膚と同じように異常剥離を起こす、
 ということですね。





 ▼粘膜の修復は早いはず?


 「でも牛田さん、唇も粘膜だって言ってましたよね。
  粘膜は修復が早いんじゃ」


 確かに口の中の粘膜は修復が早いですね。

 たとえばワインや緑茶のタンニンで口の中が
 タンパク変性を起こしても、
 変性時の傷み=渋みはすぐに消えます。

 歯磨き粉でタンパク変性を起こしても、
 口の中ならすぐに修復されます。

 ですが、唇は口の中の粘膜とは構造が違うのです。

 唇は皮膚粘膜移行部といって、
 皮膚とも構造が違います。
 唇には皮脂腺や汗腺がなく角質層が薄くなっています。


 「皮膚粘膜移行部」で検索してみてくださいね。


 皮膚粘膜移行部ですから薄い表皮が付いています。
 皮膚と同じく、侵襲を受けやすい人は同じ反応が出る
 場所です。


 「歯磨き粉で荒れてしまう場合は
  どうしたらいいですか」


 そうですね、白木さん。

 歯磨き粉を使わずにブラッシングをするだけでも、
 衛生上の問題はありません。


 「でも歯磨き粉を使わないと
  歯の色素沈着は落ちないですよね」


 はい。
 その場合は歯磨き粉の使用頻度を減らすなどして
 対処しましょう。また、歯磨きをする前に
 唇にワセリンを塗っておくこともできます。





 ▼界面活性剤不使用なら?


 「界面活性剤不使用の歯磨き粉なら
  使ってもいいですね!」


 ですが、白木さん。

 化粧品と同じように
 いわゆる「合成界面活性剤」不使用であることを
 意味している場合があります。

 「無添加」や「天然由来」を謳うものでも、
 唇に侵襲を起こす作用は同じです。

 歯磨き剤も洗浄剤ですので、
 ほとんどの商品に界面活性剤は
 使用されているとも考えられます。

 唇の状態を見ながら、
 上手に歯磨き粉を使ってくださいね。




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