バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2025年11月18日配信
こんなとき、どのように?『寒くなると手が荒れる』の秘密 | 第868号
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2025/11/18━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第868号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
先週は、手洗いについてお答えしました。
「牛田さん、そう言えばどうして冬になると
手が荒れたりあか切れしたりするんですか?」
いい質問ですね。
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第868号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
先週は、手洗いについてお答えしました。
「牛田さん、そう言えばどうして冬になると
手が荒れたりあか切れしたりするんですか?」
いい質問ですね。
もちろん、理由があるんですよ。
☆-------------------------------------------------------☆
こんなとき、どのように?
『寒くなると手が荒れる』の秘密
☆-------------------------------------------------------☆
▼いただいたご質問
実はご質問もいただいています。
Hさん
━━━━━━━━━━━━━━━
質問です。
寒くなり、すこし手荒れが気になって来ました。
顔や身体は非接触療法を実践してますが、
食器を洗う洗剤は、どうしても避けられず、
最近手荒れが気になります。
皆さんどう対応しているのでしょうか?
手袋をはめるのは正直、現実的ではありません。
アドバイスよろしくお願い致します。
━━━━━━━━━━━━━━━
「私は手の甲がカサカサしています」
そうですね。
手が荒れやすくなる理由は2つあります。
1.秋冬は重衣料が増えるから
寒くなる季節は自宅で洗えない衣料が増えます。
「う~ん......いつもと同じ生活をしてますよ?」
気づかないうちに増えているものが
あるんですよ、白木さん。
例えば長袖になって、袖口に
手の甲が触れていませんか。
「そういえば!今日のコートは
クリーニングに出したものです」
コートだけでなく、毛布や手袋などに
触れると手が荒れやすくなります。
2.気温差によりバリア力が低下するから
朝晩、屋外と室内など気温差が
大きな季節は体温を一定に保つため
間脳の視床下部に大きなストレスがかかっています。
ストレスがたまると
皮膚の細胞間脂質の接着力が弱くなり、
バリア力が低下してしまいます。
「バリアが破られやすくなってしまうのでしたね」
その通りです、白木さん。
同じ接触があっても、夏と違い
侵襲を受けやすくなっているのですね。
▼どうして手だけ?
「でもどうして手は荒れやすいんでしょうか」
手はいろいろなものに触れるからです。
指先がひび割れたりする方が多いのも、
指先が一番使う場所だからですね。
「いつも抗菌、柔軟加工をしたものに
触れているということですね」
そうなのです、白木さん。
白木さんが使っているパソコンの
キーボードやマウスにも抗菌加工がされていますね。
「そういえば手のひらは荒れないですよね」
手のひらは比較的強いためです。
その強い手のひらが荒れるようになってしまうと
なかなか改善しにくいのです。
▼どうしたら荒れない?
「ところで牛田さん、ご質問のお答えは?」
そうでした、白木さん。
手荒れしやすい方はゴム手袋をして
食器洗いをしている方が多いようです。
また、アクリルたわしなどを使い、
食器用洗剤を使わない方もいます。
「油はペーパータオルで拭くと
洗剤の量を減らせますね」
そうですね。
食器の汚れが落ちているか手袋をしているとわからない、
という方もいます。手袋を使いたくない場合は、
食器洗いをする前に、ワセリンを手に塗りましょう。
塗った後、少し熱めのお湯で洗い流すと
薄い被膜が手に残った状態になりべたつきません。
▼手は侵襲を受けやすい?
手には接触するものが多いため、
バリア力が低下すると侵襲を受けやすくなります。
手だけでなく気温差の大きな季節は、
間脳の視床下部の体温調節中枢に
ストレスがかかっています。
体調を整えるためにも、
運動、栄養、休養に配慮してくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
こんなとき、どのように?
『寒くなると手が荒れる』の秘密
☆-------------------------------------------------------☆
▼いただいたご質問
実はご質問もいただいています。
Hさん
━━━━━━━━━━━━━━━
質問です。
寒くなり、すこし手荒れが気になって来ました。
顔や身体は非接触療法を実践してますが、
食器を洗う洗剤は、どうしても避けられず、
最近手荒れが気になります。
皆さんどう対応しているのでしょうか?
手袋をはめるのは正直、現実的ではありません。
アドバイスよろしくお願い致します。
━━━━━━━━━━━━━━━
「私は手の甲がカサカサしています」
そうですね。
手が荒れやすくなる理由は2つあります。
1.秋冬は重衣料が増えるから
寒くなる季節は自宅で洗えない衣料が増えます。
「う~ん......いつもと同じ生活をしてますよ?」
気づかないうちに増えているものが
あるんですよ、白木さん。
例えば長袖になって、袖口に
手の甲が触れていませんか。
「そういえば!今日のコートは
クリーニングに出したものです」
コートだけでなく、毛布や手袋などに
触れると手が荒れやすくなります。
2.気温差によりバリア力が低下するから
朝晩、屋外と室内など気温差が
大きな季節は体温を一定に保つため
間脳の視床下部に大きなストレスがかかっています。
ストレスがたまると
皮膚の細胞間脂質の接着力が弱くなり、
バリア力が低下してしまいます。
「バリアが破られやすくなってしまうのでしたね」
その通りです、白木さん。
同じ接触があっても、夏と違い
侵襲を受けやすくなっているのですね。
▼どうして手だけ?
「でもどうして手は荒れやすいんでしょうか」
手はいろいろなものに触れるからです。
指先がひび割れたりする方が多いのも、
指先が一番使う場所だからですね。
「いつも抗菌、柔軟加工をしたものに
触れているということですね」
そうなのです、白木さん。
白木さんが使っているパソコンの
キーボードやマウスにも抗菌加工がされていますね。
「そういえば手のひらは荒れないですよね」
手のひらは比較的強いためです。
その強い手のひらが荒れるようになってしまうと
なかなか改善しにくいのです。
▼どうしたら荒れない?
「ところで牛田さん、ご質問のお答えは?」
そうでした、白木さん。
手荒れしやすい方はゴム手袋をして
食器洗いをしている方が多いようです。
また、アクリルたわしなどを使い、
食器用洗剤を使わない方もいます。
「油はペーパータオルで拭くと
洗剤の量を減らせますね」
そうですね。
食器の汚れが落ちているか手袋をしているとわからない、
という方もいます。手袋を使いたくない場合は、
食器洗いをする前に、ワセリンを手に塗りましょう。
塗った後、少し熱めのお湯で洗い流すと
薄い被膜が手に残った状態になりべたつきません。
▼手は侵襲を受けやすい?
手には接触するものが多いため、
バリア力が低下すると侵襲を受けやすくなります。
手だけでなく気温差の大きな季節は、
間脳の視床下部の体温調節中枢に
ストレスがかかっています。
体調を整えるためにも、
運動、栄養、休養に配慮してくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
【前のエントリー】
→こんなとき、どのように?『手洗い』の秘密 | 第867号
![]()
