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2024年12月10日配信

しかたない?『避けにくい接触には』の秘密 | 第828号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024/12/10━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第828号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 寒くなってきましたね。
 測定にいらした方から必ず聞くようになったのは
 肌荒れや手荒れのご相談です。


 「冬は気をつけていても、肌荒れしやすいですよね」


 ええ。避けにくい接触をどう避けるか。
 一緒に考えてみましょう。

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               しかたない?

         『避けにくい接触には』の秘密

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 ▼指先や手の甲が荒れる


 まずお話によく出るのが手荒れ。


 「私もそろそろ指先や手の甲が
  ガサガサしてきました」


 おや、白木さんもそうですか。

 おさらいになりますが、
 冬は、寒さや室内外の気温差などで
 視床下部にストレスが溜まり、
 肌のバリア力が低下しやすい季節です。

 さらに、自宅では洗えないコートや毛布などに
 触れる機会が増えます。

 新品のもの、クリーニングに出したものには
 必ず抗菌・柔軟などの加工がされていますから、
 肌の弱い人には刺激となるのです。


 「しかたがないとはいえ、困りますよね」


 はい。

 接触で手荒れをしてしまう場合は、
 コートなどを着る前にワセリンを手に塗りましょう。

 塗った後に少し熱めのお湯で洗い流すと
 薄い被膜が手に残った状態になりべたつきません。


 「コートを着るときは洗える素材の手袋を
  するのも対策になりますね」


 そうですね、白木さん。





 ▼顎のカサつき


 顎やフェイスラインのカサつきを訴える方も
 増えています。


 「この前測定にいらした方は、
  ストールは指定洗剤で洗っているのに
  どうしてでしょうか、とご質問されていましたね」


 ええ。

 ストールやマフラーもコートに触れますし、
 脱ぎ着の際はコートを触った手で触るので
 結局、柔軟剤や抗菌剤が肌に付着してしまうのです。


 「結局防ぎきれないのでしょうか」


 難しいところですね、白木さん。
 できるだけ肌に触れないようにストールやマフラーを
 使い、こまめに洗濯するほかなさそうです。





 ▼ほかにも?


 「メガネが触れた部分がカサついたり、
  かゆくなるという声も複数届いていますね」


 フレームや鼻パッドの肌に触れる部分ですね。
 手でよく触ることに加え、メガネそのものに
 抗菌加工がされていることが考えられます。

 おそらく生地に練りこまれているでしょうから
 これはなかなか難しいですね。

 肌に触れる部分をペーパータオルで
 よく拭うなど気休め的な対策になってしまいます。


 「肌の弱い人が生活する環境としては
  充分とは言えないですね」


 そうですね。
 研究していきましょう、メガネやクリーニング店も。





 ▼非接触生活習慣 + 生活環境の研究開発も


 肌トラブルは改善すれば終わりではありません。
 その後、肌の状態を維持してトラブルが再発しない
 環境を作っていくことも研究会のミッションです。

 研究開発は、肌に関する生活習慣から
 生活環境全般に広がっていきそうですね。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
  https://jstcd.or.jp/contact/


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