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2020年05月12日配信

第615号 何が原因?『身体のぶつぶつ』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/05/12━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第615号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 おや、白木さん。
 今日は渋い顔をしていますね。


 「なんだか最近背中がかゆいんですよね・・・
  かかないように我慢しているんです」


 そうでしたか。
 では白木さんも一緒に原因を
 探してみましょう。
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           何が原因?

        『身体のぶつぶつ』の秘密

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 ▼原因を探る3つのチェックポイント


 白木さん、何か最近変えたものはありませんか?


 「う~ん・・・。
  身体はお湯洗いだし、洗剤も指定のものだし」


 なるほど。
 非接触生活を続けている方からも
 こんなご相談が届いていますよ。



 「背中とデコルテのぶつぶつが気になります」40代女性(抜粋)
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 実は非接触皮膚科学のサイトを見ながら、
 もう1年半以上非接触生活をしています。

 先日のメールでの診断で夜寝る前に
 手洗いをするようになってからは
 口元の肌荒れもできなくなりました。

 ただ、デコルテや背中のぶつぶつが以前のままあって...
 髪なのでしょうか(ショートカットなのですが)

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 「洗濯洗剤の切り替えも
  お湯洗髪もされているし・・・。
  髪からの間接接触でもなさそうですね」


 ええ。

 背中やデコルテにかゆみやニキビがある
 という場合は、シャンプーの使用を
 やめると改善することが多いのですが。

 他の原因が考えられそうですね。
 こんなことを確認してみましょう。



 【チェックポイント1:衣類の素材】

 吸湿発熱や接触冷感、抗菌防臭、保湿など、
 最近は高機能の肌着や服がたくさんありますね。

 高機能素材の肌着を着て
 身体にニキビができたり、かゆみが出たという
 ご報告はとても多いんですよ。

 できれば肌に直接触れるものは
 加工されていない綿のものを選びましょう。



 【チェックポイント2:浴室での接触】

 石けんやシャンプーを使用している
 ご家族と同居の場合は、お風呂場で間接接触
 しないよう、洗面器やタオルは分けましょう。

 蛇口に触れた後も、手を手ぬぐいなどで
 よくぬぐってから洗顔や洗髪をしてみてくださいね。 

 バスタオルやタオルも共用はしないようにしましょう。

 チェックポイント1でもお話しましたが、
 タオル類も柔軟加工や抗菌加工されて
 いないものを使ってくださいね。



 【チェックポイント3:手ぬぐいでのこすりすぎ】

 手ぬぐいで強く身体をごしごしこすると
 かゆみが出やすくなります。

 ついついこすりたくなってしまいますが、
 湯舟でゆっくり温まるだけでも
 身体の汚れは落とすことができます。

 べたつきが気になる場合は、やさしく手ぬぐいで
 ぬぐうようにしてみてくださいね。






 ▼おわりに ~原因がわかればすぐに改善します~


 こんなご報告もいただきました。


 「身体のかゆみが軽くなりました」女性
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 体のニキビもほぼ無くなりましたが、
 昨年くらいから冬になると背中からお尻、
 下着の辺りがガマン出来ないほど痒くなり、
 小さいニキビのようになる事があります。

 今年はそれを踏まえて、部屋の加湿を
 しっかりするようにしています。

 また、化学繊維のジャージやフリースの
 部屋着など着ていると、痒みが強くなるので、
 なるべく綿の物を着るようにしました。

 静電気など関係しているのか。
 おかげで、今年は昨年ほど症状は出ていません。

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 白木さん、
 思い当たることはありましたか?


 「そういえば肌着を替えました!
  『接触冷感』と書いてありましたが、
  綿100%だったので大丈夫かと・・・」


 綿100%でも、樹脂を塗布したりして
 ひんやり感を出しているものがあります。

 直接肌に触れるものは、
 特殊な機能を謳っていない
 シンプルなものにしてくださいね。

 身体のニキビやかゆみが気になる方も、
 原因を見つけて接触をしないようにすれば
 すぐにトラブルは改善していきます。

 冷静に日常生活を振り返ってみてくださいね。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/





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