メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2016年12月06日配信

第536号 指先がガサガサに『冬の手荒れ』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/12/06━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第536号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 今日の白木さん、じっと手を見つめては、
 深いため息をついています。


 「手が荒れちゃって、ガサガサなんです。
  あ~あ......」


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            ── 指先がガサガサに ──

                『冬の手荒れ』の秘密

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 ▼ワセリンだけじゃ物足りない?


 今年も、気温が低くなるとともに
 手荒れについてのご相談が増えてきました。


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  『ワセリンだけでは潤いません』(40代・女性)
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  お陰様で肌の調子がとっても良くなり、
  高校生の頃に戻ったようです(40代なのに言い過ぎですね)。

  ですが、また新たな疑問が出てきてしまいました。

  先生は、肌につけてもよいものとして
  ワセリンをすすめていらっしゃいますが、
  ワセリンだけでは、手先のガサガサがどうしても治りません。

  蜜蝋主体で植物オイルの入った
  ハンドクリームを使ってはいけないでしょうか?

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 「そうそう!
  手荒れがひどくなると、ワセリンだけじゃ足りなくて
  もっとしっとりしたものをつけたくなるんですよね」


 お気持ちは分かるのですが......

 しっとりしたものは、皮膚生理を妨げてしまいます。
 また、オイル類を含むクリームには界面活性剤が入っているため、
 肌の弱い人には刺激となってしまうのです。

 "皮膜をつくって肌を保護する"という目的に適していて、
 かつ、肌の弱い方も安心して使えるものは、
 やはり、ワセリンしかありません。

 ただし、市販のワセリンのなかには
 BHTなどの添加物が配合されているものもありますので、
 必ず、全成分を確認しましょう。

 おすすめは『日本薬局方の白色ワセリン』です。






 ▼冬に手が荒れやすい理由


 「そもそも、冬になると
  どうしてこんなに手が荒れるんでしょう?
  これまでと同じように非接触生活を実践しているのに」


 これまでにも何度かお話していますが、
 冬は、寒さや室内外の気温差などによるストレスが溜まり、
 肌のバリア力が低下しやすい季節です。

 さらに、冬は、自宅では洗えない衣類や寝具に触れる機会が増えます。
 新品のもの、クリーニングに出したものには
 抗菌・柔軟などの加工がされていますが、
 それらの加工は、肌の弱い方には刺激となるのです。


 「肌のバリア力が下がっている状態で
  刺激となるものに触れるから、手が荒れてしまうんですね」


 そうですね。
 刺激となるものを完全に避けるのは難しいことですが、

 ●洗剤には直接触れないようにする
 ●洗える素材の手袋をする

 などの対策を、できる範囲でしてみましょう。

 こちらのバックナンバーも参考にしてくださいね。
  ☆第483号 秋のカサつき対策(2)『手の荒れ』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2015/11/483.php






 ▼冬の手荒れQ&A


 続いて、手荒れについてのご質問にお答えします。


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 ●Q1:洗濯物を干すだけで、手がカサついてしまいます
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 →→→A1:衣類に洗剤が残留しているかもしれません


 指定の洗濯洗剤で洗っているのに手がカサつく場合は、
 衣類に洗剤が残っている可能性があります。

 洗剤の使用量や、すすぎの回数を確認しましょう。

 指定の洗剤、トップクリアリキッドは
 2回すすぐよう指定されていますが、
 2回すすいでもまだ洗剤が残留しているのでは?
 というご意見が届いています。

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 【洗濯前に予洗いしています】(ベテランフェロー・Fさん)

  トップクリアリキッド(のリニューアル)に関しては、
  今のところ私に変化はありません。

  ただ、私の洗剤の使用量は規定より少ないと思います。
  恐らく、皆様の洗濯機の設定もほぼ同じだと思いますが、
  すすぎ2回では洗剤が落ちていないのが分かります。

  そこで、私は肌着と靴下のみ、
  洗濯用たるに入れてお湯で予洗いします。
  すると、皮脂の汚れが淵につくのが分かります。

  後はタオルなどと一緒に、規定の3分の2の洗剤で洗います。
  私の自己流ですので、参考になるかは分かりませんが。

  私としては、外の汚れではカサつきませんが、
  洗剤の残った衣類を干すと手がカサカサになりますので、
  このようにしています。

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 ●Q2:ゴム手袋をはめて洗い物をしても、手が荒れます
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 →→→A2:ゴム手袋の下に、綿の手袋をしましょう


 台所用のゴム手袋にも
 劣化防止などの加工が施されており、
 肌の弱い方には刺激となります。

 手袋を外したあとに
 手がカサついた経験をお持ちの方も多いことでしょう。

 水仕事をするときは、綿の手袋をして、
 その上にゴム手袋をはめましょう。

 綿の手袋にも抗菌などの加工がされていることがありますので、
 選ぶときは注意をしてくださいね。





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 ●Q3:頻繁に手を洗うので、手が荒れてしまいます
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 →→→A3:"手洗いが必要なタイミング"で洗いましょう


 非接触生活で手洗いを重視しているのは、
 手から顔、手から髪への間接接触を防ぐためです。

 洗顔・洗髪するとき、ワセリンをつけるときなど、
 顔や髪に触れるときは、その前にかならず
 手を洗うことをおすすめしています。

  ☆手の洗い方(2番めの動画です)
   http://hisesshoku-ryouhou.com/archives/2014/06/20140612.html


 手に一次刺激性物質が付着していても、
 その手で顔や髪に触らなければ、問題ありません。

 手を洗う意味を意識して、
 必要なタイミングで、手を洗ってくださいね。






 ▼おわりに ~ やさしく洗いましょう ~


 今回は、冬の手荒れについてお話しました。
 白木さんの手荒れも、早くよくなるといいですね。


 「最後の手洗いのお話、ドキッとしました。
  このごろ、あまり考えずにしょっちゅう手を洗っていたような気がして」


 そうそう、手洗いについてちょっと補足が。

 "ペーパータオルが固くて痛い"
 というご意見をときどきいただきますが、
 あまり強くごしごしとこすらないようにしてくださいね。

 手ぬぐいで代用することもできます。
 手ぬぐいを小さく切って、使用するたびに
 洗濯かごに入れていくのもよいでしょう。

 手の洗い方は、こちらでご紹介しています。

 ☆【手の洗い方】(2番めの動画です)
  http://hisesshoku-ryouhou.com/archives/2014/06/20140612.html






 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→  http://hisesshoku-ryouhou.com/archives/06info/info.html

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