メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2004年12月28日配信

第11号 「薬事法」の秘密 ~法律からみた化粧品~

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 とうとう、2004年も残りわずかとなりました。
 みなさんいかがお過ごしですか?


 仕事納めのオフィスで、掃除や整理の合間に読んでくださっている・・・
 そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。

 たくさんのメールを頂いているのに、お返事が出せなくて
 申し訳ありません。

 今、本業で新製品の開発がありどうしても時間が作れない状態です。


 さて、秋の創刊からず~っと皮膚生理のお話をしてきましたが、
 今回はちょっとお休み。
 「化粧品」と「法律」のお話をしてみたいと思います。

 これらは、一見、まったくかけ離れたもののように思えますが、
 実は密接な関係なんです。


 みなさんにとって、今年最後の『へぇ』になってくれたらいいなぁと
 思いつつ、お届けします。

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    「薬事法」の秘密 ~法律からみた化粧品~


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 ▼白木さん、新しい化粧水を手にウキウキ



 「牛田さん、見てください! 新しい化粧水買っちゃったんです~」


 白木さん、またですかぁ?
 そのセリフ、しょっちゅう聞いているような気がするんですけど・・・



 「だって、『ぷるぷる肌』って言われたら買わずにはいられませんよ」



 なるほど。パッケージには『目覚めたらぷるぷる肌!』という文字が
 躍っています。
 ついでに、白木さんも広告に踊らされているのかも。。。



 「これつけたら、いきなりしっとりツルッツルになっちゃったりして」



 すっかりウキウキ気分の白木さん。
 期待してしまう気持ちは分かりますが、急激に効果を発揮することはない
 と思いますよ。
 というか、そもそも化粧品って効果を発揮してはいけないものなんですよ。



 「・・・・・・え??」




 ▼そうだったの? 化粧品の定義


 医薬品、医薬部外品、化粧品。


 どれも耳馴染みのある言葉ですね。
 左から順に効き目がありそう・・・という程度のイメージは浸透しているよ
 うに思いますが、これらの厳密な違いはお分かりでしょうか?

 答えはこちら。「薬事法」という法律で定義されています。


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 医薬品  :治療や予防に使用することを目的としたもの

 医薬部外品:人体に対する作用が緩和で、化粧品と違い効能・効果が
       期待できるもの

 化粧品  :人の身体を清潔にし、美化し、健やかに保つことを目的とし、
       皮膚・毛髪をすこやかに保つことを目的としたもので
       効能・効果を表現できない。


(一言で言うなら、化粧品に効果があっては化粧品といえないのです)

 【注】上記は牛田の要約です。

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 先ほど、白木さんに「急激に効果を発揮することはない」と言った理由が
 お分かりでしょうか?
 薬事法で謳われているように、
 そもそも、劇的な効能や効果があってはいけないものなのです。

 ちょっと驚かせてしまったでしょうか?

 さらにびっくりすることに、薬事法では、広告で使用することのできる表
 現の範囲も限定しています。


 その範囲を超えたものは「NGワード」となり、行政の指導を受けること
 になります。
 逆に言うと、みなさんが普段目にしている広告は、それらのNGワードを
 上手にくぐり抜けたもの。


 よ~く読めば、ダイレクトに"こうなる"という表現は使っていません。
 消費者に"こうなる"という想像をさせているだけなのです。
 プロの私も「うまいなぁ」と唸らされるものばかりです。


 ・・・と言ってしまうと化粧品があまりにつまらないものに思えてしまいま
 すね。私がお伝えしたいのは、あくまで化粧品はエンターテイメントであ
 るということ。過度な効果を期待せず、ご自分の肌に合ったものを楽しく
 使いましょう! ということなのです。



 ▼大流行!「コエンザイムQ10」にご用心


 テレビや雑誌でさかんに取り上げられ、今やすっかりメジャーな健康&美
 容成分となった「コエンザイムQ10」。

 今までは食品のみでしたが、厚生労働省は今年の秋に
 『化粧品の原料として使用することを認める』という通達を発表しました。
 それを待っていたかのように、化粧品メーカー各社は、コエンザイムQ10
 入りのクリームやローションを発売。需要が殺到しているために、現在、
 コエンザイムQ10は非常に入手困難となっています。


 しかし、今回認可された最大配合量は100グラム中たったの0.03グラム。
 対して、化粧品の原料メーカーが推奨している濃度は、最低でも0.1グラ
 ムといわれています。

 つまり、どういうことかというと・・・


 今回認可された配合量では、効果のある化粧品を作ることはできない。
 現在販売されているコエンザイムQ10入りの化粧品には、効果がない。


 ということになるのです。

 なんともはや・・・という感じですが、
 薬事法における化粧品の定義には沿っていることになります。

 やっぱり、化粧品はエンターテイメントである、と考えたほうが
 よさそうですね。


 白木さん、がっかりさせてしまったようで、ちょっと心配ですが・・・



 「う~~ん。ちょっと裏切られた感じもしますけど。
  それでもやっぱり、化粧品のことが嫌いになれないんですよ。
  むしろ燃えてきました。
  私は、いつか必ず、運命の化粧品に出会いますよ!」



 それを聞いて元気がでました。
 白木さんにとっての運命の化粧品、私にお任せを!



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  ~読者の方から頂いたメッセージをご紹介します~
  「秘密の化粧品」メール相談室

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|\/| 読者・Jさんからのメッセージ
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 牛田さん、いつもメルマガを刺激的に読ませていただいています。
 ところで、質問があります。

 いま、私は「タルミ」に悩んでいます。
 コラーゲン入りのクリームやパックなども試してみましたが
 いまいちパっとした変化がありません。
 すっかり老け顔になってしまったようで、気持ちもふさぎます。

 牛田さん、撃退法を教えてください!

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┌――┐
|\/| 牛田からのメッセージ
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 Jさんこんにちは。いつもご購読ありがとうございます。

 タルミを気にされているとのことですが・・・
 牛田式のとっておきの方法をお教えします。

 鏡の前で、普段はめったにしない表情をしてみましょう。
 目を見開いたり、口をすぼめたり、大きく開けたり。
 喜怒哀楽を豊かに表してみましょう。

 思い切り大胆にするためにも、一人でコッソリとやることを
 おすすめします(笑)。

 顔も身体の一部。動かすことで、老化を遅らせることができるのです。
 反対に、いつも難しい顔をして顔の表情を動かさないでいると、
 老化が進行し、タルミとなって現れてしまうのです。

 これまでにもメルマガの中で何度か申し上げていますが、
 人間の健康と美しさにとって、何より大切なのは運動・栄養・休養です。

 というわけで、Jさん。タルミをあきらめる必要はなさそうですよね?
 身体だけでなく、顔も体操してみてください。

 質問はお気軽に! では。

 コスメプロデューサー 牛田専一郎

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 ★牛田への感想・コメントはこちらへ!
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php



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       編集後記

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 今週も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 いよいよ、今年最後の配信となりました。
 これから冬休みに入られる方も多いことでしょう。
 牛田もしばし、ひと休みです。

 みなさん、ぜひお休みを利用して「運動・栄養・休養」に励み
 美を磨いてくださいね。


 来年は、このメルマガを使って面白いことを考えています。
 どんなことになるのか・・・・この年末年始時じっくり考えたいと
 思います。

 次回のメルマガは、1/11発行なので
 それまでには発表できる形にしたいですね。


 では、よいお年を!
 また新年にお会いしましょう。

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