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2026年02月10日配信

寒さのせい?『頭皮のかゆみ、乾燥感』の秘密 | 第879号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2026/02/10━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第879号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。

めっきり寒くなりましたね。
東京でも珍しく雪が積もりました。


「寒いからか、最近は頭皮のかゆみや
乾燥感のご質問が増えてます」


今日はそのご質問にお答えしましょうか。

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 寒さのせい?『頭皮のかゆみ、乾燥感』の秘密

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▼寒いから?


お二人の方のご相談メールを紹介します。


「頭皮のかゆみ」Nさん
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寒くなってきて、最近頭皮のかゆみが強くて悩んでいます。

これも接触が原因ですかね?気温の低下もあると
思うのですが、洗う際頭皮はあまり触らない方がいいのでしょうか?

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半年くらい手もしっかり洗ってお湯シャンプーをしてきて、
ここまで急にかゆくなったのが初めてなんです。
年が明けて寒さが強くなった事以外変化が無いので。

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結構ひどいところは赤く湿疹みたいになってる部分も
あります。どんなにかゆくても毎日お湯シャンプーは
した方がいいですか?

頭皮をなるべく触らないように優しく洗ったり
してますが良くならないので。

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「頭皮の乾燥」Kさん
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こちらのサイトに出会ってから10年経ち、色々ありましたが
生活に馴染んでいます

先日頭皮の赤みと乾燥についてお店の方に指摘され
カメラで見せられました。乾燥は頭髪の育毛にも
影響があると言われました。

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年齢からしても大変気になります。
乾燥を改善するにはどうしたら良いでしょうか?
お店の方には育毛エッセンスでマッサージをしろと言われました。

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「やっぱり寒いからなんですかね」


寒さのせいにしたくなりますが。
皮膚は直接気温の影響を受けないんですよ。

もし寒かったり暑かったりして皮膚の機能が
変わってしまったら、体内を守ることができなくなってしまいます。





▼何が起きている?


「う~ん。じゃあ『侵襲』の話で言うと
頭皮で何が起きているんですか?」


よく聞いてくれました、白木さん。
頭皮でもかゆみやカサつきの起きるメカニズムは同じ。

かゆみは、バリアが破られて痛みを伝える
神経線維(C-線維)が角質層直下まで伸びて
異常が起きている箇所を脳に知らせているのです。

☆異変を知らせるメカニズムの図
https://hisesshoku-derm.com/archives/2007/06/piripiri.php

細胞間脂質の接着力が失われ、角質層の下に
変性物質が到達してしまうと炎症が起きます。

Nさんはこの状態になっているようですね。


「乾燥している状態はどうですか?」


カサついている状態は、細胞間脂質が変性されて
接着力が低下し、角質片が剥離して立ち上がっている状態です。

☆角質のカサついた状態の図
 https://hisesshoku-derm.com/archives/2010/09/kasatsuki.php


乾燥しているように見えているだけで、
実際には乾燥しているわけではありません。




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▼どうして?


「ということは何かに侵襲を受けているということですね」


そうです、白木さん。


「いつもと同じ生活で思い当たるものは
ないとおっしゃっていますが」


はい。
寒い季節は体温を一定に保つため間脳の
視床下部に大きなストレスがかかります。

ストレスがかかるとどうなるか覚えていますか、白木さん。


「えっと、確か皮膚のバリア力が低下しやすくなるんでしたよね」


その通りです。

ストレスがかかると侵襲を受けやすい肌体質の人は、
皮膚の細胞間脂質の接着力が弱くなり、
バリア力が低下してしまうのでしたね。

冬は皮膚のバリア力が低下しやすく
侵襲を受けやすい状態になっているのです。

気づかないうちに、肌に侵襲を起こすものと接触が
続いていると、バリア力が低下したときに
急に肌の調子が悪くなってきたように感じてしまうのですね。





▼どうしたらいい?


「ご質問にありましたが、お湯洗髪は毎日していいですか」


もちろんです。

今、頭皮に症状が出ている場合はそれが
ひどくなる時がいつなのかをチェックしてみましょう。

朝起きたとき、職場にいるとき、髪を洗った後、
家に帰ったとき。侵襲を受けているものを
見つけるヒントになります。気づくことがあるかもしれません。


「乾燥感を改善するためにしたほうがいいことはありますか」


冬は知らないうちに身の回りに侵襲を
起こすものが増える季節です。

洗えないニット帽やマフラー、毛布、枕などの
寝具からの影響が考えられます。

座席のシートなどからも抗菌剤や柔軟剤の影響を
受けているかもしれません。手を経由した接触にも注意しましょう。





▼体調と頭皮への接触物に注意


冬に乾燥感や湿疹、かゆみが出やすくなる理由は、


〇皮膚のバリア力が低下しやすく侵襲を受けやすい状態になるから

〇クリーニングに出した衣類などとの接触が増える季節だから


でした。

侵襲を受けるものとの接触に気をつけることに加え、
細胞間脂質の接着力を低下させないために暖かくして過ごしましょう。

運動、栄養、休養も忘れずに。


☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
  https://jstcd.or.jp/contact/



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