メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2007年07月03日配信

第104号 お肌にビビビ!?『イオン導入法』の秘密<後編>

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサーの牛田専一郎です。


 先週は、白木さんが気になっているという
 【イオン導入法】についてお話しました。


 「ひさびさにお題をリクエストしちゃいましたね。
  お肌に電気が流れるなんて、
  オドロキです!」


 今日は、その続きを。

 ◇なぜイオンはお肌に浸透するのか
 ◇イオン導入法について牛田が思うこと

 についてお話したいと思います。
 どうぞ最後までお付き合いくださいね。


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         ―― お肌にビビビ!? ――

        『イオン導入法』の秘密<後編>


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 ▼まずは先週のおさらいから。


 「ではワタクシ白木から、
  先週のポイントをお話しますね。


   ◇【イオン導入法】とは
    有効成分をイオンの形にして、
    目的部に微弱な電流を流すことによって、イオンを
    皮膚から生体組織内の深部に導入させる方法のこと。


   ◇私たちの身体を形成している体液や細胞には、
    電気的性質を帯びた「陽イオン」と「陰イオン」が
    存在している。


   ◇だから、人間の身体は電子のやりとりを
    おこなうことができる。


 ってことでしたよね?」


 よくできました!

 詳しくは、バックナンバーをご覧下さいね。


   ☆第103号 お肌にビビビ!?『イオン導入法』の秘密
    http://hisesshoku-derm.com/archives/2007/06/103.php



 ▼どうしてイオンは浸透するの?


 「"人間の身体は電気を通す"
  ってことは良く分かったんですけど、
  ひとつだけ疑問が......」



 なんですか?



 「化粧品はお肌にしみこまないんですよね?
  それなのに、どーしてイオンは浸透するんですか??」


   ☆第6号 あなたもしている!? 思い込み
    http://hisesshoku-derm.com/archives/2004/11/6_2.php


 白木さんの疑問はごもっとも。
 では、「イオンが浸透するメカニズム」について
 お話しましょう。



 ▼皮膚は"絶縁体"


 私たちの身体の表面は「表皮」で覆われています。
 表皮は4つの層から構成されていますが、
 一番上に位置しているのが「角質層」です。


 角質層の下には、pHの異なる境界面があり、
 電気的バリアーが張られています。

 化学物質が角質層よりも下に浸透しないのは、
 このバリアーが異物の侵入を防いでいるからなのです。


 通電しやすい性質を持っている体内を守るため、
 それを覆う皮膚が絶縁体の役目を果たしている、
 というわけです。


 しかし......。
 イオン導入法を使うと、
 化学物質の「電解質」という性質を利用して
 このバリアーを通過することができるんです。



 ▼イオンの性質


 ちょっと難しくなりますが、そのしくみをお話しますね。

 電解質を水に溶かすと、
 陰イオン・陽イオンに分かれます。
 そして、陰イオンは陽極に、陽イオンは陰極に引っ張られます。


 と同時に、
 陰イオンはマイナスの電気を帯びた陰極から、
 陽イオンはプラスの電気を帯びた陽極から離れようとします。

 イオン導入法はこの性質を用いたもので、
 人体に入れたい物質をイオンという形にして
 電極を当て、体内に押し(引き)込むようにしているのです。


 イオン導入法の詳しい解説は
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2007/07/iontophoresis.php


 ......と、言われています。



 ▼イオン導入法に思うこと



 「言われています??」



 牛田も、理論的としては理解しているのですが......
 現在おこなわれているイオン導入法については
 多くの疑問を感じているのです。


 ひとつ目は、イオン導入法がホームケアや
 多くの美容サロンでおこなわれている点について。


 ここまでお話してきたとおり、イオン導入法は
 皮下に成分を導入する方法です。

 牛田は、生化学に影響をあたえる医療行為だと
 考えています。


 本当に皮下に成分を導入することができるのだとしたら、
 健康美容の観点から考えて、安易に実施していいのだろうか。

 まず、そのことに疑問を感じています。



 ▼さらに。


 牛田は、その効果にも疑問を持っています。
 果たして、イオン化した成分は導入されているのか。
 有効成分だけが導入できるのか。

 美容の現場を見つめながら観察を続けていますが、
 現在の手法で本当に良い結果が出ているのかどうか、
 腑に落ちていないのです。
 

 使われる電流の種類はさまざまですが、
 どれが好ましいのかについても考えています。

 導入液を使わずに、
 水でプラス極1,000Hzくらいの極性通電をするだけでも
 結果は同じなのではないか。
 そう思っています。


 今後も、イオン導入法については
 検証を続けていきます。

 新しい見解はまたこちらでレポートしますので
 どうぞお楽しみに。

 では、また次号でお目にかかりましょう。




  ★牛田への感想・コメントがありましたら、
   お気軽にどうぞこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php




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