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2020年06月09日配信

第619号 どうすれば?『日常の紫外線対策で日焼けしてしまったら』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/06/09━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第619号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 617号では紫外線対策のキホンをお知らせしました。

  ☆第617号 この季節一番の悩み?『紫外線対策のキホン』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2020/05/617.php


 「牛田さん、牛田さん。
  もし日焼けをしてしまったら
  どんなお手入れをしたらいいんでしょうか?」


 ちょうどご質問メールも届いていますね。
 今回は日に焼けてしまったときの
 対処法についてお話しますね。

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           どうすれば?

   『日常の紫外線対策で日焼けしてしまったら』の秘密

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 ▼日焼けのヒリヒリ、赤み、どうすれば?


 さっそくJさんのくださったご質問を
 紹介しますね。


 「日焼けしてひりひりします」Jさん(抜粋)
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 数日前に2日間ほど、2時間ほどの
 ウォーキングに出かけました。

 私はカナダにおりますが日差しがきついこともあり、
 午後4時から6時くらいまでの2時間ほど、
 つばの広い帽子、布の厚めのおおきなマスクに
 サングラスという格好ででかけました。

 2日目の夜に頬骨のあたりが洗顔した後、
 ひりひりしたので、あれ?と思ったのですが、
 そのまま寝ました。

 マスクとサングラスをかけた境界線の
 あたりがちょうど頬骨の部分にあたり、
 ここが焼けてしまったみたいです。

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 Jさんは非接触生活を始めて3年半。
 これまではこの紫外線対策で焼けることは
 なかったそうですが。

 2時間のウォーキングをしたら
 マスクから出ていた部分が炎症が起きるほど
 焼けてしまったとのこと。


 「ひりひり感や赤みが出るほど日焼けを
  してしまったんですね。長引かせない
  ためにはどうしたらいいですか?」


 ではお答えしていきますね。


 Q1.

 まずは冷やすべき?


 A1.

 日焼けをした後の肌は、軽い炎症状態に
 なっていますので保冷剤や冷たい
 タオルなどで冷やすようにしましょう。 



 Q2.

 どうやって保湿したらいいですか?


 A2.

 一般的には日焼け後はしっかり
 保湿することが薦められています。

 ですが、一次刺激性物質を含む
 化粧水やクリームをつけると、
 肌の炎症がさらに進み、肌を傷めてしまいます。

 全成分に問題のないものでも、
 肌につけたままにすることは負担となります。

 日焼け後の傷んだ肌には何もつけず、
 休ませるようにしてくださいね。 
 ワセリンもつける必要はありません。



 Q3.

 シミにはなりませんか?


 A3.

 普段肌を傷めていなければ、
 炎症が起きるほどの日焼けをしてしまっても、
 シミにならずに元に戻ります。

 ただし、その後一次刺激性物質との
 接触を重ねると、炎症状態が続いてしまい、
 色素沈着が始まってしまいます。

 日焼けの炎症を長引かせないよう、
 接触に注意してくださいね。






 ▼健康面と日焼け対策のバランスは?


 Jさんは続いてこんなご質問を
 くださっています。


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 紫外線を怖がるとビタミンDが不足するなどの
 健康面に支障がでます。完全防備だと
 思って外出しても日焼けを起こしてしまう。。。

 今回は2日間、2時間で時間が長かったことも
 ありますが、どのように日焼け対策と健康面を
 上手につきあえばいいのでしょう? 

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 お住まいの地域にもよりますが、
 一般的に15~30分の日光浴で
 体内必要量のビタミンDを
 生成することができます。


 「日常的な紫外線対策では
  ビタミンDが不足するほどには
  ならないんですね?」


 ええ。

 夏にウォーキングをするときは、
 紫外線の強い10時~14時は避けましょう。

 (Jさんのように夏の日照時間の長い
  国では当てはまりませんが)

 できるだけ木陰などを上手に使い、
 短時間にするのがおすすめです。

 帽子をかぶっても顔に日が当たる状態で
 長時間屋外で過ごす場合は、
 日焼け止めをつけたほうがよいでしょう。

 また、マスクで紫外線対策をしている方は、
 マスクに落ちにくい加工がされていないかも
 確認するようにしてくださいね。






 ▼おわりに ~肌を傷めなければシミとは無縁!~


 肌が傷んでいなければ、うっかり日焼けを
 してしまっても、シミになることはありません。

 シミの予防としては普段から肌を傷めないこと。

 もし日焼けをしてしまったら、
 できるだけ早く肌の炎症を治めるように
 することが有効ですよ。






 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/







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