メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2014年10月23日配信

第432号 読者とともに『10年間のあゆみ』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014/10/23━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第432号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 10月10日に、書籍
 "『何もつけない』美肌術"が発売となりました。
  http://www.amazon.co.jp/dp/4391145294

 非接触生活・8つの習慣をイラストと文章でまとめたもので、
 現時点での集大成といえる内容になっています。

 今回は、メルマガ創刊から現在に至るまでの
 10年間のあゆみを振り返ってみたいと思います。

 どうぞお付き合いくださいね。

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              ── 読者とともに ──

              『10年間のあゆみ』の秘密

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 ではさっそく、
 10年前に時間を巻き戻してみましょう。


◇━━━━━━━━━━━━【2004年】━━━━━━━━━━━━━◇


 ◆メルマガ『秘密の化粧品』を創刊

  肌トラブルが慢性化する一因は
  "化粧品を使うこと"にあるのではないか? という仮説を立て、
  メルマガ『秘密の化粧品』の配信をスタートしました。

  エンドユーザーの方、一般の方の
  生の声を直接聞けるようになりました。

  創刊当初にお伝えしていたのは
  ・洗顔後にクリームや乳液をつけないこと
  ・メイクは下地を使わずに直接ファンデーションをつけること
  ・洗浄力の弱い洗浄剤で洗顔をすること

  など。

  「化粧水は肌にしみ込まない」
  「シミは肌の傷んだ部分を守るもの」
  「何もつけないことが小ジワ対策」

  といった内容に、多くの反響がありました。





◇━━━━━━━━━━━【2005~2006年】━━━━━━━━━━━◇


 ◆シャンプーの存在に着目

  首筋や耳たぶのかゆみが
  シャンプーのすすぎ不足によるものと仮定し、
  シャンプーを休むよう伝え始めました。

  クレンジングは毛穴の開きを悪化させるため
  できるだけ使用しないこと、洗浄力の弱い洗浄剤として
  石けんで落とせる程度のメイクをすることをおすすめしていました。


 ◆肌測定のモニタリングを開始

  想像以上に深刻な悩みを抱えている人がたくさんいることを知り、
  文字情報だけでは実情に近づけないことを実感し、
  モニターを募集し肌の測定を始めました。

  肌測定のデータを分析して、肌の弱い人が安心して使える化粧品や
  日用品を開発するためのプロジェクトを立ち上げたのも2005年でした。


 ◆日焼け止めの不使用を推奨

  カサついたときはワセリンを使うこと、傷が治るしくみ、
  日常生活では日焼け止めを使わないことをお伝えしました。

  紫外線対策については、
  「日焼け止めをつけずに過ごして、本当に大丈夫ですか?」
  というお問い合わせがたくさん届きました。





◇━━━━━━━━━━━━【2007年】━━━━━━━━━━━━━◇


 ◆小麦粉シャンプーの誕生

  お湯洗髪を始める方が増え、肌トラブルはなくなるものの
  なんだかすっきりしないという声が届き始めました。

  こんぶとふのりの粉末を混ぜた海藻シャンプーを作って
  みなさんに試していただいたこともありましたが。

  小麦粉を加熱してシャンプーを作るという方法が
  最も手軽でさっぱりするということから、
  補助品として小麦粉シャンプーが定着しました。


 ◆洗濯洗剤について注意喚起
  
  「化粧品もシャンプーもやめたのに肌の赤みがなくならない」
  「いつも同じ箇所にニキビができる」

  というご相談が届き続けていました。

  そこで浮かび上がってきたのが、
  洗濯石けんや柔軟剤の存在でした。

  ただ、当時はまだ
  肌の弱い方におすすめできる洗剤が特定できておらず
  『柔軟剤や石けんは使わずに
   ごく普通の合成洗剤で洗濯しましょう』とお伝えしていました。





◇━━━━━━━━━━━━【2008年】━━━━━━━━━━━━━◇


 ◆生活全般に注意点があることが明らかに

  シャンプーや洗濯石けんを使用したり、
  クリーニングで柔軟仕上げをしたマフラーに触れたりすると
  肌の紅斑値(炎症を表す数値)が変化することが
  測定で明らかになりました。

  市販されている洗濯洗剤のテストを行ない、
  肌の弱い人が問題なく使える洗濯洗剤は
  「トップクリアリキッド」しかないことを公表しました。

  カラーリングの影響やプールの塩素、水道水の影響など、
  肌に関するものだけでなく、生活全般に注意すべき点が
  あることも分かってきました。


 ◆「8つのチェックポイント」の誕生

  肌を傷めるものが次々と特定されてきました。

  2008年に初めて、8つのチェックポイントとして
  日常生活で肌を傷める状況をまとめました
  (各設問に"NO"と答えた人は肌を傷めている、という内容です↓)。

 
 ===========<2008年当時の8つのチェックポイント>=============

 (1)乳液、美容液、クリームなどしっとりするものを使っていない
 (2)日常生活では日焼け止めを使用していない

 (3)ファンデーションは界面活性剤、シリコンの使われていない
    パウダータイプを、下地を使わずにお肌につけている

 (4)メイクをしたときは、クレンジングは部分的に使い、
    ファンデーションは洗浄力の弱い洗顔料で1回洗いで落としている

 (5)身体にボディーソープや石けんを使っていない
 (6)シャンプー・リンスの使用をせず、お湯洗髪や
    小麦粉シャンプーに挑戦している

 (7)石けんや重曹などのアルカリ剤や、柔軟剤、
    蛍光増白剤の入った洗剤での洗濯をしていない

 (8)クリーニングに出した衣類は直接お肌に触れないようにしている

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◇━━━━━━━━━━━━【2009年】━━━━━━━━━━━━━◇


 ◆「一次刺激性物質」という言葉が登場

  2009年頃から、肌を傷める一次刺激性物質との接触がなければ、
  大人のニキビも、生理前の肌荒れも、季節の変わり目のカサつきも
  起こらないのではないか、という仮説が立てられました。


 ◆お湯洗髪の方法・完全版が完成

  試行錯誤してお湯洗髪を達成する方が増え、
  そのたくさんのご報告から、誰でもできる
  現在のお湯洗髪方法が確立されました。

  ・獣毛ブラシでの念入りなブラッシング
  ・シャワーヘッドを地肌に近づけて洗う
  ・慣れるまでは7~10分かけて丁寧に洗う
  ・綿手袋を使う

  綿手袋や獣毛ブラシなどの便利グッズも開発されましたね。

  手作りの手ぬぐい手袋を送ってくださる方、
  自分流のお湯洗髪方法をレポートしてくださる方など
  アイディアがたくさん集まりとても楽しい1年でした。

  実践する方が増えたことで、飛躍的に
  情報が蓄積されるようになってきました。


 ◆美容から治療寄りの内容へ

  成分に問題のないファンデーションや
  洗浄力の弱い洗浄剤を使用していても、
  皮膚トラブルが起きている事例が多く見られました。

  早くトラブルを改善するため、肌の弱い方向けに
  8項目の生活習慣を治療寄りの内容に変更しました。

  ・肌に炎症やニキビ等のトラブルがあるときは
   ファンデーションをつけない

  ・洗浄力の弱い洗浄剤も使用しない

  ・日常生活での紫外線対策はファンデーションではなく
   日傘や帽子を使う

  などの内容を盛り込みました。






◇━━━━━━━━━━━━【2010年】━━━━━━━━━━━━━◇


 ◆病院への普及活動がスタート

  医療現場での非接触生活の提案が始まりました。
  学会で資料を配布したり、院内用のリーフレットを作成したり。
  医師に伝えるための試行錯誤が始まりました。


 ◆モニター参加者の意識が変化

  2005年から始めたモニタリングですが、実践者が増えるにつれ、
  参加する方の意識が大きく変わってきました。

  モニターに参加する方の8項目達成率が
  当初の半数から8割まで大幅に上昇しました。

  それまで一般の方が8項目をすべて実践するのは
  難しいのではないかという声もありましたが、
  方法が分かれば、お湯洗髪を始めとする8項目を
  誰でも実践できることが分かりました。


 ◆間接接触の影響が明らかに

  8項目を実践していてもなかなか改善しないという報告を受け、
  他人の衣類や手を経由した「間接接触」が
  肌に大きな影響を及ぼしていることが明らかになりました。

  マスクの使用によって肌トラブルを起こしている方が
  多いことも分かりました。





◇━━━━━━━━━━━【2011年~現在】━━━━━━━━━━━━◇


 ◆「8つの習慣」を確立

  2011年に「日常的に手で顔や髪に触らない」という
  間接接触についての項目が追加され、
  ついに現在のかたちにまとまりました。

  ☆非接触生活・8つの習慣
   http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php

  化粧品にとどまらない、生活習慣全般に渡る内容になりました。
  これまでにいただいたたくさんのご報告から、
  日常生活で肌を傷める要因がほぼ洗い出されたと考えています。

  「部位別トラブル」「時間帯別トラブル」「接触物リストアップ方式」
  など、肌トラブルの原因を自分で特定する方法も確立。

  さまざまな切り口から8つの生活習慣をお伝えし続けています。






 ▼まとめ ~ みなさんとつくった『8つの習慣』 ~


 駆け足になりましたが、
 この10年間を振り返ってみました。

 白木さんとのやりとりも、もう10年になるんですね。


 「いつの間にか10年、という感じですね。
  コスメフリークだったころが懐かしいです(笑)

  それにしても、メルマガ創刊当初は
  日常生活に肌を傷めるものがこんなにたくさんあるなんて!
  思ってもみませんでした」


 そうですね。

 読者のみなさんから
 "トラブルが改善しない"
 "こんなことをしたら悪化した/良くなった"
 といったご報告をいただいては、
 仮説を立て、検証するという繰り返しを経て
 ここまで来ることができました。


 非接触生活・8つの生活習慣は
 まさに、みなさんと一緒に開発してきたものです。


 メルマガのスタート当初からご参加、ご協力を
 いただいた方々には回り道をさせてしまいましたね。
 本当に申し訳ありません。

 しかしそのおかげで、
 これから始める方は最短期間で肌トラブルを
 改善することができるようになりました。

 ご協力くださったみなさん、
 本当にありがとうございました。

 これからも、よろしくお願いいたします。
 



 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php

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