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2019年08月21日配信

第582号 肌に触れる?『洗剤との付き合い方』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019/08/20━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第582号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 白木さんはお盆休みに家の掃除をしたそうです。
 ずいぶんはかどったようなのですが...


 「牛田さん、掃除するときどうしても
  洗剤使いたい場所ありますよね。
  洗剤はどれも使用NGでしょうか?」


 白木さん、そんなことはありませんよ。

 580号では、非接触生活の目的や
 触るものすべてに気を遣う
 必要はないことをお伝えしましたが。

 ☆第580号 神経質?『非接触生活の目的』の秘密
 → http://hisesshoku-derm.com/archives/2019/07/580.php

 今回は一部補足をしますね。

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           肌に触れる?

       『洗剤との付き合い方』の秘密

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 ▼洗剤なしの掃除方法?


 Kさんがこんなご質問をくださいました。


 「掃除方法がわかりません」Kさん
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 食器洗いや床掃除などに、洗剤を使っている。
 お湯だけでは、落ちない油汚れや、床の汚れなど、
 どうして良いかわからない。

 手に触れるものすべてに、除菌剤など
 つかわれていないものにするのは、難しい。

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 「そうそう、一切洗剤を使わないのは、
  少し難しいですよね...」


 まずはおさらいになりますが、
 580号でお話した通り、抗菌剤や柔軟加工を
 したものに触れてはいけないわけではありません。

 たくさんのものに加工がしてある現代では、
 それらに触れないことは無理ですね。

 注意するのはそれらに触れた手で
 そのまま肌に触れることです。






 ▼食器洗いは?いろいろな掃除は?


 「肌が荒れない洗剤の使い方って
  あるのでしょうか?」


 白木さん、安心してください。

 非接触生活ではすべての洗剤を
 使ってはいけないわけではありません。

 食器洗いや掃除の際に洗剤を使っている方も
 多いでしょう。「本当は使わないほうがいいとは
 思っているのですが・・・」という声もあります。

 気をつけるのは、「直接肌に触れる
 ものに洗剤を使うこと」のみです。

 状況別に、洗剤を使うか使わないか
 見てみましょう。


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 〇食器洗い

 油汚れは落ちにくいので、
 食器用洗剤を使ってもよいでしょう。

 手荒れのしやすい方はゴム手袋をして
 洗剤を使いましょう。下に綿手袋をすると
 ゴムの劣化防止剤でかぶれる方も安心です。

 ただ、過去にご報告がありましたが、
 唇の荒れが気になる方は注意。

 食器用洗剤の抗菌剤や残留した石けん成分に
 影響を受けている場合があります。

 その場合は、直接唇が触れるマグカップなどは
 水のみで洗うようにしてみてくださいね。

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 〇お風呂掃除

 足裏のがさがさ、背中や腕のかゆみや
 ニキビがある方は、お風呂掃除には
 洗剤を使わないようにしましょう。

 お風呂の洗剤には抗菌剤などが使われている
 ものが大半です。浴槽や浴室の床に残留すると
 肌荒れの原因になることがあります。

 水垢や皮脂汚れは、洗剤を使わなくても
 落とすことができます。
 アクリルたわしなどを使ってみましょう。

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 〇床掃除

 床用の洗剤は除菌効果のある
 スプレータイプのものが主流です。

 洗い流すことができないため、
 肌の弱い方が裸足で歩いて、足裏が
 ガサガサになった事例があります。

 裸足で歩かないよう注意するか、
 濡れたぞうきんなどで掃除をしましょう。

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 〇キッチンや洗面所
 〇トイレ掃除

 シンクや排水口なども
 直接肌に触れる場所ではないので、
 洗剤を使って問題ありません。

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 ▼まとめ ~気をつけるのは肌に触れるもののみ!~


 今回は洗剤との付き合い方について
 お話ししました。
 白木さん、いかがでしたか?


 「『洗剤=NG』ではないと知れば、
  非接触生活もさらに気楽にできそうですね!」


 そうですね。

 洗剤を使ってはいけないと思っている方も
 いらっしゃいますが、気をつけるのは
 直接肌に触れるものを洗うときのみです。

 それ以外は普通に洗剤を使って
 掃除しても問題ありません。

 状況に応じて洗剤を使うかどうか
 判断してくださいね。






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